採用活動がうまくいかない要因は、給与や福利厚生だけではないかもしれません。実際に働くオフィスの環境も多くの求職者が重視するポイントの一つです。どれだけ待遇が良くても、面接や会社説明会でオフィスを訪れた際の印象が悪ければ、企業への志望度は下がってしまうでしょう。
では、採用活動を有利に運ぶには、どのようなオフィス環境を整えればよいのでしょうか。本記事では、採用に有利なオフィスの特徴や具体的な改善方法、求職者に魅力を伝えるための取り組みについて解説します。
【この記事で分かること】
● 採用に有利なオフィスは清潔感や開放感があり、好立地・充実した設備など働きやすい環境が整っている
● オフィス環境は日頃の清掃や整理整頓、家具・照明の交換、レイアウト変更、移転によって改善できる
● 採用サイトやSNSでの情報発信、採用イベントを通じてオフィスの魅力を伝えることも重要
どのような特徴を持つオフィスであれば、採用に有利に働くのでしょうか。ここでは、具体的な特徴を説明します。
明るく清潔感のあるオフィス環境が整っていれば、求職者に安心感や誠実な印象を与えられます。エントランスや面接に使う会議室など、確実に求職者の目に触れる場所の明るさ・清潔感は特に重要です。
床や窓、机の上の汚れが目立つ場合は、オフィス全体の管理も行き届いていないと思われるかもしれません。反対に、内装や設備が新しくなくても、手入れが行き届いていればしっかりとした会社だという印象を与えられるでしょう。
十分な広さと開放感のあるオフィスは、ゆとりのある印象を与え、求職者に「ここでなら快適に働けそう」と感じてもらいやすくなります。通路やデスク周りに余裕があり、自然光が入りやすい空間であれば、明るく働きやすい環境だと思ってもらえるでしょう。
また執務スペースだけではなく、休憩や打ち合わせに使える場所が設けられていると、従業員が過ごしやすい環境を重視する企業姿勢のアピールにもなります。
近年は働く場所を自分で柔軟に選べることも、重要視される傾向にあります。固定席だけではなく、個室ブースやファミレス席、カジュアルなミーティングスペースなどを設けることで、より広い層の求職者から支持を得られるでしょう。
またフリーアドレスやリモートワークを取り入れていれば、業務内容や生活状況に合わせて働き方を柔軟に調整できます。仕事と私生活を両立しやすい企業として、好印象につながるでしょう。
オフィス自体に魅力があっても、通勤に時間がかかったり、乗り換えが多かったりすると、入社をためらう要因になるかもしれません。
最寄り駅から近いオフィスであれば、雨の日でも通勤が苦になりにくいでしょう。また複数の路線を利用できる立地であれば、幅広い地域から人材を集められます。
では、採用をより有利に進めるためには、オフィス環境をどのように改善していけばよいのでしょうか。ここでは、手軽に始められる対策から、抜本的な見直しまでを順に紹介します。
オフィスの清潔感を保つには、従業員の自主性だけに任せず、清掃や整理整頓のルールを決めることが大切です。例えば、次のようなルールが考えられます。
● 特定の曜日・時間に全員で清掃をする
● デスクの上を片付けてから退勤する
● 書類や備品を決められた場所に戻す
● 不要な書類や備品を定期的に処分する
● 共有スペースを使用後、元の状態に戻す
実施する曜日や担当者を明確にしておけば、清掃の抜け漏れがなくなります。スペースごとに担当部署を決めたり、チェックリストを用意したりするのもおすすめです。
また書類や備品を保管する期間や廃棄方法も決めておくと、必要以上に物が増えるのを防げるでしょう。所定の場所にラベルを付ければ、従業員が収納場所を間違えることが少なくなり、整理された状態を維持できます。
オフィスが常に整理整頓されていれば、面接などで訪れた求職者に好印象を与えられます。大がかりな工事などをせずに始められるため、まず取り組みたい改善策の一つです。
傷や汚れが目立つデスクやいす、収納家具などを入れ替えるだけでも、オフィスの雰囲気を変えられます。全てを一度に交換するのが難しい場合は、エントランスや会議室など、求職者の目に触れやすい場所から見直すとよいでしょう。
また照明の明るさや色合いも、空間の雰囲気を左右する要素です。暗い場所には照明を追加し、場所によって明るさに差がある場合は配置を調整します。明るさの印象は照明だけではなく、壁や床、家具の色によっても変わります。暗い色の家具が多い場合は、部分的に明るい色を取り入れるだけでも雰囲気を変えられるでしょう。
さらに、広い面積を確保できない場合でも、家具の高さを見直せば空間を広く見せられます。例えば、背の高い収納家具やパーテーションを減らすと視線が抜けるようになり、開放感を高められます。
オフィス全体の経年劣化やデザインの古さが気になる場合は、内装工事を検討するとよいでしょう。整理整頓や家具などの入れ替えだけでは解消できない問題も、内装を刷新することで改善できる可能性があります。
例えば、壁紙や床材を張り替えるだけでも、古く暗い印象を和らげ、明るく清潔感のある空間に変えられます。壁や床は視界に占める割合が大きいため、色や素材を変更するとオフィス全体の印象も大きく変わるでしょう。
またエントランスに会社のロゴやコーポレートカラーを取り入れれば、企業の特色が伝わりやすくなります。事業内容や社風に沿ったデザインにすることで、求職者に会社のイメージを印象付けられるでしょう。
なお、内装工事を行う際は、工事内容によって貸主や管理会社の承諾が必要です。壁・床への施工や間仕切りの設置、電気設備の変更などは、自由に実施できない場合があります。退去時に元の状態へ戻す原状回復の範囲や費用負担も含め、工事を進める前に賃貸借契約の内容や申請方法を確認しておきましょう。
建物の老朽化やスペース不足、立地の不便さなど、現在のオフィスでは解消しにくい課題がある場合は、移転も選択肢の一つです。広さや設備、アクセスの良さを抜本的に見直せるため、将来の採用計画や働き方に合わせてオフィス環境を一から整えられます。
移転先を選ぶ際は、賃料や面積だけではなく、最寄り駅からの距離や利用できる路線なども確認しましょう。アクセスの良さは、求職者が応募を決める大きな魅力になり得ます。
また現在の従業員数だけではなく、今後の採用人数や事業拡大も踏まえて必要な広さを検討することが重要です。スペースに余裕がない物件を選ぶと、移転後しばらくして再び執務スペースや会議室が不足する可能性があります。
なお、移転に当たっては既存の従業員への影響にも配慮が必要です。採用力強化を優先するあまり、既存の従業員の負担が増えて離職につながらないよう、社内の意見も確認しながら計画を進めることが大切です。
オフィス環境を整えても、その内容を求職者が知る機会がなければ採用力強化にはつながらないでしょう。ここでは、オフィスの魅力や実際の使われ方を伝えるための、具体的な取り組みを紹介します。
採用サイトにオフィスの写真を掲載すると、求職者が入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。エントランスや執務スペース、会議室、休憩スペースなど、実際に使用する場所を幅広く紹介するとよいでしょう。
写真を撮影する際は、明るさや清潔感が伝わるように、デスクの上などを整理しておくことが大切です。ただし、実際の雰囲気とかけ離れた過度な演出は避ける必要があります。入社後にギャップを感じさせないためにも、あくまでも普段の状態が分かる写真を選びましょう。
SNSを活用すれば、採用サイトだけでは伝えにくいオフィスの日常的な雰囲気を発信できます。従業員が打ち合わせをする姿や休憩スペースを利用する場面、社内イベントの様子などを紹介すると、実際に働く姿をイメージしてもらいやすいでしょう。
ただし、従業員の映った写真・動画を掲載する場合は、本人の同意を得なければなりません。また社内資料やパソコンの画面など、機密情報や個人情報が映り込まないようにすることも重要です。投稿内容や確認手順をルール化し、安全に運用しましょう。
会社説明会や座談会、オフィス見学会などを自社のオフィスで開催すれば、求職者にオフィス環境を直接確認してもらえます。写真や文章だけでは伝わりにくい空間の広さや明るさ、従業員の雰囲気などを体感してもらえる点がメリットです。
イベントでは、執務スペースや会議室を案内するだけではなく、実際の働き方も説明するとよいでしょう。また実際に働く従業員との交流時間を設ければ、社風についてより理解を深めてもらえます。
オフィスは、求職者が働きやすさや企業の従業員への姿勢を判断する材料の一つです。明るさや清潔感を保ち、また十分な広さや設備、通勤しやすい立地などを整えることで、入社への意欲を高めてもらえるかもしれません。
まずは清掃や整理整頓、家具の入れ替えなど、取り組みやすい方法から始めてみましょう。採用サイトやSNS、オフィス見学会を活用し、オフィス環境を求職者へ伝える取り組みも大切です。
また現在のオフィスでは広さや立地などの課題を解消できない場合は、移転も検討しましょう。オフィスを移転する際は「オフィス賃貸の総合窓口」までご相談ください。東京・大阪を中心に多数のオフィス物件を取り扱っており、内装業者などの手配も可能です。まずはWebサイトで気になる物件を探してみてください。
https://office-madoguchi.net/
【参考URL】
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https://www.work-design.co.jp/blog/officedesign-recruiting
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https://growth-office.com/media/column/column-0luppiaa
https://urban-plan.com/media_blog/column/column26
https://offi-cos.co.jp/column/p1813820/
https://vis-produce.com/media/office-relocation-recruitment/
https://service.union-tec.jp/office/stories/detail/140
不動産業界歴20年以上。累計500社以上のオフィス移転・賃貸契約を支援。「経営者目線で失敗しないオフィス選び」をテーマに、本記事の専門性と正確性を監修しています。
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