賃貸オフィス・貸事務所のトピックス・ブログ

賃貸オフィス・貸事務所の豆知識

2026.10.5
不動産豆知識
安藤
賃貸オフィスとレンタルオフィスの違いは?費用や契約期間、向いているケースを比較

オフィスを構える方法には、一般的な賃貸オフィスを契約する他、家具や設備があらかじめ用意されたレンタルオフィスを利用する方法もあります。どちらも事業用のスペースを確保できる点は共通していますが、契約形態や費用体系、設備、利用期間、オフィスづくりの自由度などには違いがあります。 本記事では、賃貸オフィスとレンタルオフィスの主な違いを比較し、それぞれがどのような企業に向いているのかを解説します。 賃貸オフィスとレンタルオフィスの違い 賃貸オフィスとレンタルオフィスには、それぞれ異なるメリットと注意点があります。ここでは、7つの項目に分けて違いを見ていきましょう。   契約形態 賃貸オフィスは、ビルや建物の所有者などと賃貸借契約を結び、専有スペースを借りる形態が一般的です。契約では、賃料や共益費の他、契約期間や更新条件、解約予告期間、原状回復の範囲などが定められます。 一方、レンタルオフィスでは、運営会社とサービス利用契約や施設利用契約などを結ぶケースが一般的です。賃貸オフィスと比較して、契約期間などを柔軟に調整できる傾向にあります。 契約時・入居後にかかる費用 賃貸オフィスでは、毎月の賃料や共益費に加え、契約時に保証金や仲介手数料などがかかります。また内装工事費や家具・設備の導入費用も見込んでおく必要があり、入居時の負担が比較的大きくなりやすい傾向にあります。 一方、レンタルオフィスでは、月額料金にスペースの利用料だけではなく、家具やインターネット環境、共用設備などの費用が含まれていることが一般的です。そのため、入居時のまとまった設備投資が発生せず、初期費用を抑えやすいでしょう。 内装・レイアウト 賃貸オフィスは、自社の業務内容や働き方に合わせて内装やレイアウトを設計できる点が特長です。執務スペースと会議スペースを分けたり、従業員同士が交流しやすいレイアウトにしたりするなど、用途に応じた空間づくりができます。また受付や会議室のデザインにコーポレートカラーを取り入れるなど、企業のブランドイメージをオフィスに反映することも可能です。 一方、レンタルオフィスは、あらかじめ決められた内装やレイアウトをそのまま利用する形が基本です。すでに業務に使える環境が整っているため、空間づくりに手間をかけず利用できる点がメリットです。その反面、壁や床の仕様を変更したり、区画内を大幅に改装したりすることは基本的にできません。 入居までの期間 賃貸オフィスでは、物件探しや入居審査に加え、必要に応じて内装工事や家具・設備の準備を行います。そのため、物件の状態や工事内容によっては、契約後すぐに業務を開始できない場合があります。 一方、レンタルオフィスは、家具や通信環境などがあらかじめ整っていることが一般的です。希望するスペースに空きがあれば、比較的短期間で利用を開始できます。 契約期間 賃貸オフィスは、中長期の利用を前提とした契約となり、契約期間は2~3年程度に設定されることが多いです。中途解約もできますが、3~6カ月前までの解約予告が必要で、契約内容によっては違約金が発生することもあります。そのため、数カ月程度の短期利用には向きませんが、長期的な事業拠点を構える場合には適した選択肢です。 一方、レンタルオフィスは比較的短期間から利用できるサービスが多く、1カ月単位などで契約できる場合もあります。期間限定のプロジェクトや、新拠点を本格的に開設するまでの一時的なオフィスとしても利用しやすいでしょう。 退去時の費用 賃貸オフィスでは、退去時に原状回復費用がかかるのが一般的です。入居後に設置した間仕切りや造作物を撤去し、床や壁などを契約で定められた状態に戻す必要があり、面積や工事内容によっては多額の費用がかかります。 一方、レンタルオフィスを退去するときの費用はクリーニング費のみとなることが多いです。そのため、賃貸オフィスと比べて退去時の負担を抑えられるでしょう。ただし、設備を破損した場合や通常使用の範囲を超える汚損がある場合には、別途修繕費などを請求されることがあります。 物件・立地の選択肢 賃貸オフィスは、募集されているさまざまな物件から候補を探せる点が特長です。エリアや最寄り駅からの距離、面積、賃料、築年数、設備などの条件を基に、自社に合った物件を幅広く検討できます。 レンタルオフィスは、各運営会社が提供する拠点の中から選ぶことになるため、選択肢は賃貸オフィスより限られる傾向にあります。一方、大手事業者を中心に主要駅の周辺やビジネス街など利便性の高いエリアへ展開しているケースが多く、好立地のオフィスを確保しやすい点は強みです。 賃貸オフィスが向いているケース 賃貸オフィスは、次のようなケースに向いています。 ● 本社や主要拠点として長期的に利用したい● 従業員数や今後の採用計画をある程度見通せている● 働き方に合わせてオフィスを自由に設計したい● オフィスを通じてブランディングを強化したい● 専用の設備や十分な収納スペースが必要● エリア・面積・賃料などの条件を細かく比較したい 賃貸オフィスは、本社や主要な営業拠点など、同じ場所を中長期的に利用したい企業に適しています。短期間での移転が想定される場合には向いていませんが、今後の事業計画や採用計画を踏まえ、継続的に利用する拠点を構えたい場合には有力な選択肢となるでしょう。 また単に執務スペースを確保するだけではなく、オフィスを顧客との関係構築や採用に役立てたい企業にも向いています。来客や商談が多い場合は、専用の受付や応接室を設ければ、いつでも取引先を迎えられます。採用に力を入れている企業であれば、候補者が実際に訪れることも踏まえ、自社の雰囲気や働き方が伝わるオフィスづくりも可能です。 さらに、書類や商品サンプルを多く保管する企業や、サーバー、大型複合機などの専用設備を設置する企業にも適しています。必要な広さやレイアウトを確保し、自社の業務内容に合わせた環境を整えられる点も賃貸オフィスの強みです。 レンタルオフィスが向いているケース レンタルオフィスは、次のようなケースに向いています。 ● 起業直後などで必要なオフィス規模がまだ定まっていない● 少人数で事業を始めたい● 新しい地域へ試験的に拠点を設けたい● 一時的なプロジェクト用の拠点を設けたい● オフィス開設までの準備期間を短くしたい● 家具や設備の管理に手間をかけたくない 起業直後や新規事業の立ち上げ時は、今後どの程度まで人員が増えるか見通しにくいことが考えられます。レンタルオフィスであれば、必要な規模から利用を始め、事業の成長に合わせて段階的にプランをアップグレードできる場合があります。 新しい地域への進出を検討している場合も同様です。最初から本格的な賃貸オフィスを構えるのではなく、まずはレンタルオフィスを営業拠点などとして利用し、状況を見ながら今後の方針を決めるのもよいでしょう。 また期間限定のプロジェクト用の拠点など利用期間があらかじめ決まっている場合や、オフィス開設の準備に時間や人員を割けない企業にも適しています。家具や共用設備、通信環境などが整ったレンタルオフィスであれば、短期間の利用のために家具や設備を一から用意したり、内装工事に時間をかけたりする必要がありません。 まとめ 賃貸オフィスとレンタルオフィスでは、契約形態や費用、内装・レイアウトの自由度、契約期間、入居までに必要な準備などに違いがあります。どちらが適しているかは、利用期間や事業規模、必要な設備、オフィスに求める役割によって異なります。 本社や主要拠点として中長期的に利用したい場合や、自社の働き方に合わせて内装・レイアウトを整えたい場合は、賃貸オフィスが向いているでしょう。一方、起業直後や新規事業の立ち上げ時、期間限定のプロジェクトなどでは、家具や設備が整っており、短期間から利用できるレンタルオフィスが便利です。 オフィスは日々の業務を行うだけではなく、顧客との関係構築や採用、企業イメージにも関わります。今後の事業計画や採用計画を整理した上で、自社に合ったオフィス形態を選びましょう。 「自社にはどのようなオフィスが合っているのか分からない」「賃貸オフィスを探したいけれど、何から始めればよいか分からない」とお悩みの方は、オフィス賃貸の総合窓口までお気軽にご相談ください。 エリアや広さ、賃料などのご希望を伺い、条件に合った賃貸オフィス・貸事務所をご紹介します。また内装業者などの手配にも対応しています。新しい事業拠点をお探しの際は、ぜひご活用ください。
2026.10.5
不動産豆知識
安藤
オフィスを内見するときのチェックポイントは? 建物・共用部分・専有部分の確認項目を解説

オフィスの使い勝手や快適性は、図面や写真だけでは十分に把握できないことがあります。室内の広さや共用部分の管理状況、騒音など、実際に現地を訪れて初めて気付けることもあるでしょう。 そのため、気になる物件が見つかったら契約前に内見し、働きやすい環境かどうかを確かめることが大切です。本記事では、オフィスの内見時に確認しておきたいチェックポイントや、確認漏れを防ぐためのこつを紹介します。 【この記事で分かること】 ● オフィスの内見では外観や共用設備、セキュリティ、耐震性能など、専有部分以外の状態も確認することが大切● 専有部分では天井高や床の仕様、採光、騒音などをチェックし、希望するオフィス環境を実現できるか見極める● 確認漏れを防ぐには、実際の働き方を想像しながら内見し、必要な寸法を測ったり、時間帯を変えて周辺環境を見たりすることが大切 オフィスの建物・共用部分のチェックポイント 建物や共用部分は、日々の働きやすさだけではなく、来訪者へ与える印象や災害時の安全性にも関わります。ここでは、オフィスの内見時にチェックしておきたい主なポイントを見ていきましょう。 外観・エントランスの印象 建物の外観やエントランスは、従業員だけではなく取引先や求職者なども目にする部分です。汚れや破損が目立つ建物では、企業そのものの印象にも影響する可能性があります。 外壁や看板の状態に加え、エントランスの明るさや広さ、案内表示の分かりやすさなどもチェックしておくとよいでしょう。来訪者が入口を見つけやすいか、受け付けやエレベーターまで迷わず移動できるかという視点も大切です。 清掃・管理の状況 エントランスや廊下、階段などの共用部分を見ると、建物がきちんと管理されているかを確認できます。ごみやほこりがたまっていないか、壁や床の破損が放置されていないかをチェックしましょう。 また掲示物が整理されているか、切れた照明がそのままになっていないかも確認したいポイントです。清掃や設備管理が行き届いている建物であれば、入居後も快適に利用できるでしょう。 他に入居しているテナント 同じ建物にどのような企業や店舗が入居しているかも把握しておきましょう。入居している業種によっては来訪者が多く、時間帯によってエレベーターや共用部分が混雑することがあります。 また飲食店などが入っている場合は、臭いや騒音がオフィス環境に影響しないかもチェックしておくと安心です。 セキュリティや入退館方法 オフィスを内見する際は、従業員や来訪者がどのように建物へ出入りするのかを確認しておきましょう。オートロックやICカード、防犯カメラなどセキュリティの仕組みは建物によって異なります。自社が求めるセキュリティ水準を満たしているかどうかを把握することが大切です。 また早朝や夜間、休日の入退館方法も確認が必要です。時間外は利用できる出入口が限られる場合があります。自社の勤務時間や休日出勤の有無を踏まえ、必要な時間帯に問題なく出入りできるかを聞いておきましょう。 エレベーターの台数や大きさ 中高層のオフィスビルでは、エレベーターの台数や混雑状況をチェックしておきましょう。台数が少ないと、出勤時間帯や昼休みなどに待ち時間が長くなり、不便に感じる可能性があります。 また大きな荷物を搬出入する機会がある場合は、荷物用エレベーターの有無や利用条件も確認しておくとよいでしょう。 トイレの場所や設備 トイレが専有部分から利用しやすい場所にあるか、入居者数に対して十分な数があるかどうかも確認しておきましょう。併せて、清潔に保たれているか、換気や臭い対策が十分かなどもチェックしたいポイントです。 またパウダースペースやロッカーなどが備わっていると、より快適に利用できます。こうした設備は必須ではありませんが、従業員の満足度向上につながる可能性があります。 ごみ置き場やごみ出しのルール オフィスから出るごみをどこに出すのか、いつ出せるのかも把握しておきましょう。 建物によっては専用のごみ置き場があり、曜日や時間を問わず利用できる場合があります。一方、ごみの種類ごとに回収日や搬出できる時間が決められているケースもあります。分別方法の他、粗大ごみや機密書類の処分方法も問い合わせておくとよいでしょう。 駐輪場・駐車場の有無や利用条件 自転車や自動車で通勤する従業員がいる場合は、駐輪場や駐車場を利用できるかどうかを確認しておきましょう。設置されていても、空き状況や利用台数に制限がある場合があります。併せて、月額料金や契約方法、利用可能時間なども把握しておくことが大切です。 また車による荷物の搬出入がある場合は、一時的に利用できる駐車スペースや荷物を積み下ろしできる場所があるかもチェックしたいポイントです。 耐震性能や防災設備 従業員が安心して働けるオフィスを選ぶには、建物の耐震性能や防災設備も重要です。築年数だけで判断せず、新耐震基準への適合状況や耐震補強の実施状況なども把握しておきましょう。 また非常口や避難経路、消火器、火災報知設備などが適切に整備されているかも重要なチェックポイントです。災害時の避難経路や建物の防災体制を事前に把握しておけば、安心して入居を決められるでしょう。 家具や什器の搬入経路 デスクやキャビネットなどを搬入できるよう、建物の入口から専有部分までの経路を確認しておきましょう。入口や共用廊下、エレベーターなどが狭い場合、予定している家具や什器を運び込めない可能性があります。 特に大型の什器を使用する場合は、エレベーターの扉や内部の寸法、廊下の幅、曲がり角の広さなどを把握しておくことが大切です。併せて、搬入できる時間帯や養生のルール、事前申請が必要かどうかも管理会社に問い合わせておくとよいでしょう。 オフィスの専有部分のチェックポイント 専有部分は従業員が毎日働く場所であり、働きやすさや業務効率に大きく関わります。また天井の高さや設備によって実現できるレイアウトも変わるため、入居後の使い方を具体的にイメージしながら内見することが大切です。 ここでは、専有部分でチェックしておきたい主なポイントを紹介します。 天井の高さ 天井の高さは、室内の開放感に関わります。同じ床面積でも、天井が高いと広く感じやすく、低い場合は圧迫感が生じてしまうかもしれません。 また照明や空調設備、梁などが天井から張り出している場合は、その分だけ使える高さが限られます。背の高い収納棚や間仕切りを設置する予定がある場合は、こうした設備と干渉せずに設置できるかも確認しておきましょう。 床の仕様やOAフロアの有無 床の仕様は、見た目だけではなく、配線のしやすさやレイアウトの自由度にも関わります。 特にチェックしておきたいのが、電源やLANケーブルなどを床下に通せるOAフロアの有無です。OAフロアが施工されていれば、配線を床下に収められるため、デスクの配置に合わせて柔軟に配線できます。 物件によっては、一部のスペースだけがOAフロアになっている場合もあるため、施工範囲も把握しておくとよいでしょう。OAフロアがない場合は、必要に応じて後から施工できるかどうかも問い合わせておくと安心です。 間仕切りを設置できる位置 会議室や応接室、集中スペースなどを設ける場合は、間仕切りをどこに設置できるかを確認する必要があります。柱や梁、空調設備、照明、スプリンクラーなどの位置によっては、希望する場所に壁を設けられないこともあるでしょう。 また物件によっては工事内容に制限が設けられている場合があります。希望するレイアウトを実現できるか、必要に応じて貸主や管理会社へ問い合わせておくと安心です。 窓の大きさや採光 自然光を十分に取り込めるオフィスは、室内が明るくなり、開放感を得られるでしょう。内見時には窓の大きさや位置、方角などを確認し、どの程度の採光を確保できるかを把握しておくことが大切です。 一方で、日当たりが良いと時間帯によっては直射日光が入り、暑さやまぶしさが気になることもあります。ブラインドの有無や後付けの可否も併せてチェックしておくとよいでしょう。 騒音や振動、臭い 内見時には、室内の騒音や振動、臭いも確認しておきましょう。 幹線道路や線路、工事現場などが近い場合は、外部からの音や振動が業務の妨げになるかもしれません。また飲食店やごみ置き場、排気設備などが近いと、時間帯によって臭いが気になることもあるでしょう。可能であれば実際の就業時間に近い時間帯にも内見し、業務に支障がないか確かめることが大切です。 オフィスの内見で確認漏れを防ぐためのこつ オフィスの内見では、限られた時間の中で多くの項目をチェックする必要があるため、懸念点を見落とさないよう注意が必要です。ここでは、確認漏れを防ぐために意識したい3つのコツを紹介します。 実際の働き方を想像しながら確認する 設備や室内の状態を個別に見るだけではなく、実際に従業員が働く場面を想像しながら内見すると懸念点に気付きやすくなります。 出社してから各自の座席へ向かう動線や、会議室・複合機・休憩スペースなどへの移動を具体的にイメージしてみましょう。また来客時の受け付けから応接スペースまでの動線も考えておくことが大切です。 家具や設備の配置を想定して寸法を測る 図面だけでは分かりにくい部分は、内見時に実際の寸法を測っておきましょう。柱や梁の出っ張り、扉の開閉スペースなどによって、図面上の寸法よりも使える範囲が狭くなることがあります。 特にデスクや収納棚、会議用テーブルなどを設置する予定の場所は、家具の寸法をあらかじめ把握しておくとスムーズです。出入口や廊下、エレベーターの幅も測っておけば、既存の家具や什器を問題なく搬入できるかを判断できます。 曜日や時間帯を変えて周辺環境を確認する オフィス周辺の状況は曜日や時間帯によって変わり、1回の内見だけでは把握し切れない場合があります。通勤時間帯には駅や道路が混雑したり、昼休みには周辺の飲食店が混み合ったりすることもあるでしょう。 可能であれば、平日の朝や昼、夕方など、従業員が実際に利用する時間帯の様子も確かめておくと安心です。人通りや交通量、騒音、周辺店舗の営業状況などを把握しておけば、入居後に想定外の不便が生じるリスクを減らせます。 まとめ オフィスの内見では、専有部分の広さや設備だけではなく、建物の管理状況やセキュリティ、防災設備なども含めて幅広く確認することが大切です。また実際に従業員が働く場面を想像しながら内見することで、図面や写真だけでは分からない使いづらさや懸念点にも気付きやすくなります。 気になる物件が複数ある場合は、それぞれの条件を比較しながら、自社の働き方や必要な設備、予算に合うオフィスを絞り込んでいきましょう。 「オフィス賃貸の総合窓口」では、東京・大阪を中心に多数の賃貸オフィス・貸事務所を取り扱っています。エリアや沿線、広さ、設備など、さまざまな条件から物件を探せるため、オフィス物件をお探しの際にはぜひご活用ください。 
2026.10.5
不動産豆知識
安藤
オフィスを縮小移転するメリット・デメリットとは? 適切な面積や成功のポイントも解説

事業規模の縮小や働き方の変化により、オフィスのスペースを十分に活用できていない企業もあるかもしれません。使われていないスペースが多い状態では、その分の賃料や光熱費などが余計な負担になる可能性があります。こうした課題を解消する方法の一つが、現在よりも小規模なオフィスへ移る「縮小移転」です。 本記事では、オフィスの縮小移転のメリットやデメリット、適切な面積の考え方について解説します。オフィスの環境や維持コストを見直す際の参考にしてください。 【この記事で分かること】 ● オフィスの縮小移転とは、現在よりも小規模な物件や区画へ移ること● 縮小移転により、賃料や光熱費などの固定費を削減できる可能性がある● 面積を抑えることで、同じ予算でも立地や設備の条件を高められる場合がある オフィスの縮小移転が検討される背景 一般的にオフィス移転というと、事業拡大に伴ってより広い物件へ移ることをイメージするかもしれません。一方で、現在よりも小規模なオフィスへの移転を検討する企業も少なからず見られます。その背景には、業績の悪化や事業規模の縮小だけではなく、近年の働き方の変化もあります。 例えば、テレワークやハイブリッドワークの普及により、従業員が毎日出社することを前提としない企業も見られるようになりました。出社人数が減れば、全従業員分の固定席や広い会議室を維持する必要はなくなります。そこで、実際の出社人数に合った広さのオフィスへ縮小移転することが選択肢の一つとなっているのです。 オフィスを縮小移転するメリット オフィスを縮小移転すると毎月のコストを抑えられる可能性がある他、移転先の選び方によっては立地や設備を改善できる可能性があります。 ここではオフィスを縮小移転する主なメリットを紹介します。 オフィスの維持費を削減できる 同程度の条件であれば、面積が小さい物件ほど賃料や共益費も抑えられるのが一般的です。そのため、オフィスを縮小移転することで、毎月の固定費を削減できる可能性があります。 またオフィスの面積が小さくなれば、照明や空調などにかかる電気代の削減も期待できます。清掃する範囲も狭くなるため、その分の時間や手間、委託費用も抑えられるでしょう。 さらに、縮小移転を機に設備や備品の数量を見直すことも可能です。デスクや棚などをリースしている場合は、必要な数量に絞ることでリース費用の削減につながります。 立地や設備の条件を見直せる オフィスを縮小移転することで、立地や設備の条件を見直すこともできます。賃料などの削減が最優先事項でなければ、面積を小さくする代わりにより坪単価の高い物件へ移転するのも選択肢の一つです。 例えば、駅から近いオフィスへ移転すれば、従業員の通勤の負担を軽減できる他、取引先や採用候補者も訪問しやすくなります。営業・採用活動を進める上で、立地の良さがプラスに働く可能性もあるでしょう。また立地だけではなく、通信環境や空調、セキュリティといった設備面の条件も見直せます。 物件選び次第で、より働きやすいオフィス環境を整えられる点も縮小移転のメリットです。 オフィスを縮小移転するデメリット オフィスの縮小移転には、固定費を削減できる可能性があるといったメリットがある一方で、従業員の働きやすさや将来の事業計画に悪影響が出る可能性もあります。 ここでは、オフィスを縮小移転する主なデメリットを紹介します。 従業員の不満につながる可能性がある オフィスの面積が狭くなることで、従業員が窮屈さや働きにくさを感じる場合があります。例えば、座席の間隔が狭くなったり、会議室や休憩スペースが不足したりすると、日々の業務に不便を感じやすくなるでしょう。 また収納スペースが減ることで、私物や書類の置き場所に困るケースも考えられます。フリーアドレスを導入する場合は、固定席がなくなること自体にストレスを感じる従業員もいるかもしれません。 さらに、縮小移転の意図が十分に伝わっていないと「経営状況が悪化しているのではないか」「今後、待遇面も悪くなるのではないか」と不安を抱かれる可能性もあります。 将来の人員増加に対応しにくくなる 現在の従業員数や出社人数に合わせてオフィスを縮小し過ぎると、将来的に人員が増えた際にスペースが足りなくなる可能性があります。執務席だけではなく、会議室や収納スペースなども不足するかもしれません。 従業員数に変化がなくても、働き方によって必要な広さが変わることも考えられます。例えば、テレワーク中心から出社中心の働き方へ切り替えれば、それまでより多くの座席や会議室が必要になるでしょう。 縮小後のオフィスで対応できなくなった場合は、増床や再移転を検討しなければなりません。 移転時にまとまった費用がかかる オフィスを縮小すれば、賃料などの毎月の固定費を抑えられる可能性がある一方で、移転する際にはまとまった費用が発生する点に注意が必要です。 主な費用としては、以下のようなものが挙げられます。 ● 新オフィスの敷金や礼金● 契約時の仲介手数料● 内装工事や電気・通信設備の整備費用● デスクや棚の購入・運搬費用● 旧オフィスの原状回復費用● 不要なデスクや棚の処分費用● 引っ越し業者への依頼費用 また新旧オフィスの契約期間が重なる場合は、一定期間にわたって双方の賃料を負担する必要があります。 このように、縮小移転は長期的なコスト削減が期待できる一方、移転時には相応の初期費用がかかります。検討する際は、毎月どの程度のコストを削減できるのかを算出し、移転費用を何年程度で回収できるかまで確認しておくことが大切です。 オフィスの縮小移転を成功させるポイント オフィスの縮小移転では、単に面積の狭い物件へ移ればよいわけではありません。移転後の使いやすさや業務への影響も考慮しながら計画を立てることが大切です。 ここでは、オフィスの縮小移転を成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。 縮小移転の目的を明確にする まずは、なぜオフィスを縮小移転するのか、目的を明確にしておきましょう。賃料や光熱費などの固定費を削減したいのか、立地や設備などのオフィス環境を見直したいのかによって、物件選びで重視すべき条件は異なります。 例えば、コスト削減を目的とするのであれば、賃料や共益費を重視して物件を選ぶことになるでしょう。一方、オフィス環境の見直しを優先するのであれば、駅からの距離や周辺環境、設備の充実度などを比較することになります。 「固定費を〇〇%削減」「社内アンケートで移転後の満足度〇〇%以上」など、可能であれば具体的な目標まで落とし込んでおくと、物件選びの一つの指標になるでしょう。 従業員の意見を取り入れる 縮小移転では従業員の働く環境が大きく変わるため、計画を進める際には現場の意見を取り入れることが大切です。アンケートやヒアリングを行い、現在のオフィスで使いやすい点や不便な点、座席・会議室・収納スペースなどの利用状況を確認しておくとよいでしょう。 特に縮小に伴ってフリーアドレスを導入する場合は、出社頻度や部署ごとの働き方を把握しておく必要があります。部署によって必要な設備やスペースが異なることもあるため、一部の従業員だけではなく、できるだけ幅広く意見を集めることが重要です。 ただし、集めた要望を全て反映できるとは限りません。移転の目的や予算を踏まえて優先順位を付け、座席や会議室を減らす場合は、その理由や移転後の運用方法も早めに共有しておくことが大切です。移転後も利用状況や従業員の意見を確認しながら、必要に応じて運用方法を見直すとよいでしょう。 余裕を持ったスケジュールを立てる オフィス移転には、物件探しから旧オフィスの退去まで多くの工程があるため、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。まずは現在のオフィスの賃貸借契約を確認し、いつまでに解約を申し出る必要があるのかを把握しておきましょう。オフィス物件では、退去の3~6カ月前までに解約予告を求められるのが一般的です。 候補となる物件を絞り込んだ後も、入居審査や契約、内装工事などにある程度の期間がかかります。時期によっては希望する工事業者の日程を確保しにくいこともあるため、早めに手配することが重要です。 また書類の整理や不要な備品の選別など、早めに取りかかれる作業から進めておけば、移転直前の負担も軽減できるでしょう。 オフィスを縮小移転するときの適切な面積の考え方 一般的にオフィスの一人当たりの面積は、会議室やエントランスなどの共用スペースを含めて2~4坪程度が目安とされています。従業員ごとに固定席を設ける場合は「従業員数 × 2~4坪」を一つの基準として、必要なオフィス面積を検討するとよいでしょう。 一方、フリーアドレスを導入する場合は、固定席の場合よりも座席数を減らせる可能性があります。テレワークや外出などで一定数の従業員が不在になるのであれば、必ずしも全従業員分の座席を用意する必要はありません。 ただし、ぎりぎりまで縮小してしまうと出社人数が多い日に座席が足りず、業務に支障が出る恐れがあります。将来的な採用による従業員数の増加や出社ルールの変更も考慮し、ある程度余裕を持たせて必要な面積を決めることが大切です。 まとめ オフィスを縮小移転することで、賃料や光熱費などの固定費を削減できる可能性があります。また面積を抑える代わりに立地や設備の条件を高めるなど、オフィス環境を見直すきっかけにもなるでしょう。 一方で、面積を縮小し過ぎると、座席や会議室などが不足して従業員の働きにくさにつながる恐れがあります。将来的に人員が増えた場合に対応しにくくなる点にも注意が必要です。 縮小移転を成功させるには、まず移転の目的を明確にすることが大切です。その上で、従業員の意見や実際の出社状況を踏まえ、必要な座席数や会議室、収納スペースなどを検討するとよいでしょう。 大阪・東京でオフィスの移転をお考えの際は、ぜひ「オフィス賃貸の総合窓口」までご相談ください。希望条件に合った物件をご紹介する他、内装業者の手配も承っています。まずはお気軽にお問い合わせください。
2026.10.5
不動産豆知識
安藤
法人設立直後でも賃貸オフィスは借りられる? 審査項目や通過するためのポイントを解説

法人を設立した直後で、賃貸オフィスの審査に通るのか不安を抱えている方もいるかもしれません。設立直後の法人は実績がなく、事業の継続性や賃料の支払い能力を証明できる材料が限られています。そのため、審査で確認されるポイントを理解した上で、必要な準備を進めることが大切です。 本記事では、賃貸オフィス審査で確認される項目や通過するためのポイント、法人設立直後でも検討しやすいオフィスの選択肢について解説します。設立直後の法人で賃貸オフィスを借りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 【この記事で分かること】 ● 法人設立直後でも賃貸オフィスは借りられるが、実績が少ないため審査は慎重に行われる● 審査では事業内容や収支計画、資金状況、連帯保証人の支払い能力などが確認される● 一般的な賃貸オフィス以外に、レンタルオフィスやシェアオフィス、SOHO向け物件といった選択肢もある 法人設立直後でも賃貸オフィスを借りられる? 法人を設立した直後でも、賃貸オフィスを契約することは可能です。設立から日が浅いという理由だけで、必ずしも入居を断られるわけではありません。 審査基準は貸主や保証会社によって異なります。資本金が少ない場合や設立から日が浅い場合でも、事業内容や今後の収支見通し、代表者の経歴などを適切に説明できれば、契約できる可能性はあります。 ただし、設立直後の法人には事業を継続してきた実績がありません。そのため、設立から一定期間が経過した法人と比べると、賃料を継続して支払えるかどうかを判断する材料が少なく、事業計画や資金状況などを慎重に確認される傾向にあります。 なお、法人設立前にオフィスを探す場合は、いったん代表者の個人名義で申し込み、設立後に法人名義へ変更する方法もあります。名義変更に対応しているかどうかは物件によって異なるため、申し込み前に貸主や仲介業者へ確認しておくことが大切です。 賃貸オフィスの審査で確認される主な項目 前述の通り、賃貸オフィスの審査基準は貸主や保証会社などによって異なるものの、一般的に以下のような項目は確認されることが多いでしょう。 ● 物件の利用目的● 収支計画● 資本金や預貯金● 代表者の経歴や実績● 連帯保証人の支払い能力 ここからは、それぞれの項目について詳しく解説します。 物件の利用目的 法人がどのような事業を行っているのか、またオフィスをどのような目的で利用するのかが確認されます。審査を通過するには、事業内容や利用方法が物件の用途に合っていることが大前提です。 例えば、不特定多数の人が出入りする場合や、大きな音・臭いが発生する可能性のある場合には、入居できる物件が限られるかもしれません。また従業員数や営業時間、来客の頻度なども、物件を貸せるかどうかの判断材料となるでしょう。 事業内容やオフィスの利用方法が不明確だと、貸主は入居後にどのように物件が使われるのかを判断できません。コーポレートサイトや会社案内、事業内容が分かる資料などがあれば、申し込み時に提出しましょう。 収支計画 設立直後の法人には過去の実績がない分、今後の売り上げや支出をまとめた収支計画を慎重に確認される場合があります。どの程度の売り上げが見込めるのか、必要な経費を差し引いた上で賃料を継続して支払えるのかなどが確認されます。 収支計画では、単に売り上げ目標を掲げるだけではなく、想定する顧客数や契約単価などを基に、どのように利益を確保するのかを具体的に示すことが大切です。その際、実態とかけ離れた楽観的な計画では、かえって信用を損なう可能性があります。売り上げが想定を下回るケースも考慮に入れて、現実的な計画を作成しましょう。 すでに受注している案件があれば、契約書や発注書などを提出することで、今後の売り上げ見込みを裏付けられる場合があります。また融資や出資が決まっている場合は、資金調達の事実を確認できる資料も用意しておきましょう。 資本金や預貯金 資本金や法人名義の預貯金は、現時点でどの程度の支払い能力があるかを判断する材料になります。設立直後の法人では、収支計画上は黒字を見込んでいても、実際に計画通りの売り上げを確保できるかまでは分かりません。そのため、申し込み時点でどの程度の資金を確保しているかも確認される場合があります。 具体的には、履歴事項全部証明書などの資本金を確認できる資料に加え、預金通帳の写しや残高証明書などの提出を求められることがあります。必要な資料は貸主や保証会社によって異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。 代表者の経歴や実績 設立直後の法人は事業実績が少ないため、事業の継続性を判断する材料として代表者個人の経歴や実績が確認されることがあります。これまでの職歴や同業種での経験、事業に関する知識などは、事業計画の実現性を判断する上で参考にされるでしょう。 例えば、長年勤務してきた業界で独立する場合は、その経験を強みとして説明できます。事業に関連する資格や受賞歴などがあれば、資料を提出することで審査に有利に働くかもしれません。 連帯保証人の支払い能力賃貸オフィスの契約では、連帯保証人を求められることがあります。法人契約の場合は代表者が連帯保証人になるケースが多く、資産や過去の支払い状況などが確認されます。その際、収入証明書や印鑑証明書などの提出を求められる場合もあるでしょう。 また連帯保証人を立てる代わりに保証会社への加入が必要な物件や、両方を求められる物件もあります。保証会社を利用する場合は別途審査が行われる他、一般的に初回保証料や更新料などの費用がかかるため把握しておきましょう。 賃貸オフィスの審査に通過するためのポイント 賃貸オフィスの審査に通過する確率を少しでも上げるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、賃貸オフィスへの申し込みにおいて押さえておきたいポイントを紹介します。 <h3>必要書類を漏れなくそろえる</h3> 提出書類に不備や記載ミスがあると、貸主側から今後の取り引きに懸念を抱かれてしまうかもしれません。必要な書類は早めに確認し、提出前に記載内容の誤りや不足がないか見直しておくことが大切です。 一般的には、次のような書類の提出を求められます。 ● 入居申込書● 履歴事項全部証明書● 法人の印鑑証明書● 代表者の本人確認書類● 代表者の印鑑証明書● 事業計画書や収支計画書● 預金残高を確認できる書類● 会社案内や事業内容が分かる資料● 連帯保証人の収入証明書 必要な書類は貸主や保証会社によって異なるため、申し込み前に仲介業者を通じて確認しておくとよいでしょう。 法人向け物件に精通した仲介業者へ相談する 設立直後の法人がオフィスを探す際は、法人向け物件を多く扱う仲介業者へ相談するのがおすすめです。貸主や保証会社ごとの審査の傾向を把握していたり、設立直後でも申し込みやすい物件を紹介してもらえたりする可能性があります。 相談する際は、希望する賃料や広さだけではなく、資本金や事業内容、設立時期なども伝えておくとよいでしょう。自社の状況を細かく共有することで、より条件に合った物件を提案してもらいやすくなります。 法人設立直後に検討しやすいオフィスの選択肢 一般的な賃貸オフィス以外にも、設立直後の法人が事業拠点として利用できる物件があります。ここでは、比較的審査に通りやすく、また初期費用を抑えやすいオフィスの選択肢について紹介します。 レンタルオフィス レンタルオフィスは、デスクやいす、Wi-Fi環境などがあらかじめ整えられたオフィスです。インターネット利用料や光熱費を含めた月額の料金体系が一般的です。 レンタルオフィスは内装工事を行ったり、家具や備品を一からそろえたりする必要がないため、初期費用を抑えられます。また一般的な賃貸オフィスと比べて、契約期間を柔軟に設定できる施設が多く、審査のハードルも比較的低い傾向にあります。 ただし、面積当たりのコストは一般的な賃貸オフィスより高くなる場合があるため注意が必要です。利用できる設備や追加料金の有無に加え、法人登記が可能かどうかも確認した上で選びましょう。 シェアオフィス シェアオフィスは、複数の企業や個人がオフィスや会議室などを共同で利用するサービスです。ベースのプランでは空いている席を自由に使う形式が一般的ですが、追加料金で専用の固定席を契約できる施設もあります。 シェアオフィスは、専用の区画を借りる場合と比べて月額費用を抑えやすい点がメリットです。短期間から利用できる施設も多く、また契約プランを見直すことで事業規模の変化に対応できることも強みといえるでしょう。 一方、共有スペースでは周囲の会話や視線が気になりやすく、機密情報の取り扱いにも注意が必要です。また従業員数が増えると、席の確保や社内コミュニケーションに課題が生じる場合があります。事業規模が大きくなってきたら、賃貸オフィスへの移転も含めて、より適した環境を検討するとよいでしょう。 SOHO向け物件 SOHO向け物件は、住居としての利用を基本としながら小規模な事務所としても使える物件です。自宅と仕事場を兼ねられるため、住居とオフィスを別々に借りるよりも費用を抑えやすい点が特長です。当面は代表者一人、または少人数で事業を運営する場合に適した選択肢といえるでしょう。 ただし、SOHOとしての利用が認められていても、法人登記や来客・従業員の出入りまで許可されているとは限りません。物件によっては、あくまでも住居利用が前提となり、不特定多数の来訪などは制限されている場合があります。 また事業内容によっては管理規約や用途上の制限により利用できないこともあります。申し込み前に、法人登記の可否や事務所として利用できる範囲、来客・従業員の出入りに関する条件などを確認しておくことが大切です。 まとめ 法人を設立した直後でも、賃貸オフィスを契約することは可能です。ただし、過去の実績がないため、事業内容や収支計画、資本金・預貯金、代表者の経歴などを基に、事業の継続性や賃料の支払い能力が慎重に確認される傾向にあります。 一般的な賃貸オフィスが審査や初期費用の面で利用しにくい場合は、レンタルオフィスやシェアオフィス、SOHO向け物件も選択肢になります。それぞれ費用や契約条件、法人登記の可否、利用上の制限などが異なるため、現在の状況だけではなく、今後の事業規模も見据えて選ぶことが大切です。 どのようなオフィスが自社に合っているか判断に迷う場合は、専門家に相談しながら探すのも一つの方法です。大阪・東京で賃貸オフィスをお探しの際は、ぜひ「オフィス賃貸の総合窓口」へご相談ください。希望条件や事業内容を踏まえた物件のご紹介に加え、入居に伴う内装業者の手配にも対応しています。法人設立直後のオフィス探しでお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
2026.8.26
不動産豆知識
安藤
オフィスを契約して入居するまでの流れは? 事前に確認するべきポイントも解説!

オフィスを借りるには、入居審査や条件交渉、重要事項説明、契約締結など、さまざまな手続きを順番に進める必要があります。また契約形態や敷金・保証金の扱い、原状回復などの条件を十分に確認していないと、入居後や退去時に想定外の費用が発生する可能性もあるでしょう。 本記事では、オフィスを契約して入居するまでの流れと、契約前に確認するべきポイントを解説します。オフィスの移転や新規開設を検討している方は、準備を進める際の参考にしてください。 【この記事で分かること】 ● オフィスを契約する際は、希望条件の整理から物件探し、内見、申込み、審査、契約、引き渡しまで順番に進める● 入居申込み後は、必要に応じて賃料や契約開始日などの条件を交渉し、重要事項説明や契約書の内容を確認した上で契約を結ぶ● 契約に当たっては、契約形態や敷金・保証金の扱い、内装工事のルール、原状回復の範囲を確認することが重要 オフィスを契約して入居するまでの流れ オフィスを借りる際は、物件探しの他、条件交渉や入居審査なども必要です。ここでは、物件選びから契約、引き渡しまでの流れを解説します。 1.希望条件を整理する まずはオフィスを借りる目的や、移転によって解決したい課題を整理します。例えば「固定費を削減したい」「従業員の増加に対応したい」「働きやすい環境を整えたい」など、企業によって目的は異なるでしょう。 目的が明確になったら、希望するエリアや広さ、賃料、初期費用、入居時期、必要な設備などの条件を具体化します。 ただし、全ての条件を満たす物件が見つかるとは限りません。そのため、必ず満たしたい条件と妥協できる条件に分け、優先順位を決めておくことが大切です。 2.候補となる物件をピックアップする 希望条件を基に、物件情報サイトを利用したり、不動産仲介会社へ相談したりして候補を探します。物件を比較する際は、現在の従業員数だけではなく、今後の採用計画や事業拡大も踏まえて確認することが大切です。 初期費用を抑えたい場合は、居抜きオフィスやセットアップオフィスも良い選択肢です。居抜きオフィスは前の入居者の内装や設備を引き継げる物件、セットアップオフィスは内装や家具があらかじめ整えられた物件を指します。 3.物件を内見する 候補となる物件をリストアップできたら、実際に現地を訪れて内見します。図面や写真だけでは室内の広さや雰囲気、設備の状態まで正確に把握するのは難しいためです。 物件へ向かう際は、最寄り駅からの距離や周辺環境を確認します。建物に着いたら、エントランスやトイレ、エレベーターなどの共用部分も見ておきましょう。室内に関しては、体感の広さや明るさ、空調設備、電源容量などを確認します。 また柱や窓、出入口の位置によって、デスクや収納家具の配置のしやすさは変わります。従業員の動線やデスクの配置など、実際のレイアウトをイメージしながら見学しましょう。 4.入居申込書を提出する 入居したい物件が決まったら、貸主や管理会社へ入居申込書を提出します。会社名や所在地、代表者名、事業内容、入居希望日などを記載するのが一般的です。 物件によっては決算書や履歴事項全部証明書、会社概要などの提出を求められることがあります。設立直後で用意できない書類がある場合は、事業計画書などの提出が必要になるかもしれません。 5.必要に応じて条件を交渉する  入居を申し込む際に、賃料や敷金・保証金、契約開始日などの条件を交渉できる場合があります。一定期間の賃料が無料になるフリーレントや、内装工事中の賃料について相談できるケースもあるでしょう。希望する条件は申込書に記載し、不動産仲介会社を通じて貸主へ伝えるのが一般的です。 ただし、全ての希望が受け入れられるとは限りません。特に複数の申し込みが入っている物件では、条件を求め過ぎると不利に働く可能性があります。交渉したい項目に優先順位を付け、譲れない条件を絞っておくことが大切です。 6.入居審査を受ける 入居を申し込むと、申込書や提出書類を基に、貸主や管理会社、保証会社による審査が行われます。主な確認項目は、企業の財務状況や設立年数、事業内容などです。業種によっては、来客の頻度や騒音の可能性といった、入居後の利用方法も判断材料になります。 審査にかかる期間は物件によって異なりますが、数日~2週間程度が目安です。審査を滞らせないよう、追加資料の提出を求められた場合は速やかに対応しましょう。 また審査に必ず通過するとは限りません。結果が出る前に現在のオフィスの解約日を確定すると、審査に通らなかった場合に予定を立て直す必要があります。現在のオフィスの解約手続きは、審査結果を確認してから進めることが大切です。 7.重要事項説明を受ける 契約を結ぶ前に、不動産会社の宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。物件の権利関係や賃料、契約期間、更新・解約の条件など、契約するかどうかを判断するために必要な内容を確認する手続きです。説明は対面の他、ビデオ通話で行われる場合もあります。 事前に共有された書類に目を通し、分からない点や気になる条件があれば、契約前に確認しておくとよいでしょう。内容を十分に理解しないまま契約すると、更新や退去の際に認識の違いが生じる可能性があります。説明を聞くだけで終わらせず、契約条件を一つずつ確認することが大切です。 8.賃貸借契約書を取り交わす 重要事項説明を受け、契約条件に問題がなければ、賃貸借契約を結びます。紙の契約書では記名・押印を行い、電子契約ではシステムの案内に沿って手続きを進めるのが一般的です。 契約前には、申込みや条件交渉で合意した内容が、契約書に正しく反映されているかを確認します。口頭で合意しただけでは、後から貸主との間で認識の違いが生じる可能性があります。賃料や契約開始日などの重要な条件は、契約書に明記されていることを確かめましょう。 特約事項にも注意が必要です。転貸の禁止やオフィスを利用できる時間帯、看板の設置条件、内装工事に必要な手続きなどが定められている場合があります。契約後の使い方に関わるため、一つずつ内容を確認することが大切です。 9.初期費用を支払う 契約の前後に、貸主や仲介会社から案内された初期費用を支払います。主な内訳は、敷金・保証金や礼金、前家賃、共益費、仲介手数料、保証会社の利用料、火災保険料などです。支払う時期は物件によって異なり、契約日までに入金を求められる場合もあります。 またオフィスへの入居に際しては、契約に関わる初期費用だけではなく、内装工事や移転、通信設備の導入などにも費用がかかります。必要な費用をあらかじめ洗い出し、余裕のある資金計画を立てておくことが大切です。 10.引き渡しを受ける 契約開始日を迎えたら、物件の引き渡しを受けます。 引き渡しの際には、貸主や管理会社の担当者と一緒に、室内や設備の状態を確認します。傷や汚れ、設備の不具合が見つかったときは写真を撮り、書面にも残しておくとよいでしょう。入居前からあった損傷を記録しておけば、退去時に原状回復費用をめぐるトラブルが生じるのを防げます。 引き渡し後は、内装工事や家具・備品の搬入、通信回線の開通などを進めます。業務の開始日に間に合うよう、必要な作業と期間を確認し余裕を持って準備を進めることが大切です。 オフィスの契約時に確認するべきポイント オフィスの賃貸借契約には、入居中や退去時に影響する条件が含まれている場合があります。ここでは、契約前に確認しておきたい4つのポイントを解説します。 契約の形態や期間 オフィスの契約形態には、主に普通借家契約と定期借家契約があります。 普通借家契約は、期間満了後も更新によって契約を継続できる形態です。貸主が更新を拒絶するには、原則として正当な理由が必要になります。一方、定期借家契約はあらかじめ決められた期間の満了によって契約が終了する形態です。その後も入居を続けるには、貸主の同意を得た上で、あらためて契約を結ばなければなりません。 また定期借家契約では、中途解約に関する条項がなければ、借主の都合で契約期間中に解約できないのが原則です。途中で移転する可能性がないかを慎重に検討しましょう。 敷金・保証金の扱い 敷金や保証金は、賃料の滞納や物件の損傷などに備えて、借主が貸主へ預けるお金です。オフィスでは賃料の6~12カ月分が目安とされますが、実際の金額は物件や契約条件によって異なります。 契約前には、敷金・保証金の償却の有無を確認しておきましょう。償却とは、預けた金額のうち一定額や一定割合が返還されないという取り決めです。資金繰りへの影響を把握するためにも、返還される金額の計算方法や時期を確認しておきましょう。 内装・設備工事に関するルール オフィスの内装や設備を変更する際に、工事業者や施工方法を自由に決められない場合があります。工事の発注者や費用負担により、一般的に以下のように区分されます。 工事区分発注者費用負担主な工事の例A工事貸主貸主建物の躯体や共用設備に関する工事B工事貸主借主空調や防災、電気容量などに関する工事C工事借主借主間仕切りや内装など専有部分の工事 区分の名称や範囲は建物によって異なる場合があるため、実際の内容は各物件の規定を確認しておきましょう。 特に注意が必要なのはB工事です。費用を借主が負担する一方、貸主側の指定業者が施工することになるため、想定より費用が高くなったり、工事内容に制限が生じたりする場合があります。物件を契約する前に、B工事の対象範囲や概算費用を確認しておくとよいでしょう。 原状回復の範囲や費用負担 オフィスを退去する際は、契約で定められた範囲の原状回復工事を行います。入居時の内装に戻す場合もあれば、壁や天井、設備などを撤去し、スケルトン状態で返却するケースもあります。 通常の使用による傷みや経年劣化は、原則として借主の原状回復義務には含まれません。ただし、特約によってこれらの修繕費用も借主負担とされる場合があります。 また原状回復工事を行う業者が貸主から指定されていることもあるため、契約前に確認しておきましょう。 まとめ オフィスを契約する際は、希望条件を整理した上で物件を探し、内見、入居申込み、条件交渉、審査、契約、引き渡しと順番に進めます。各手続きがスムーズに進まない可能性も考慮し、余裕のあるスケジュールで準備することが大切です。 契約前には、賃料や契約期間だけではなく、敷金・保証金の扱い、内装工事のルール、原状回復の範囲なども確認する必要があります。契約内容を十分にすり合わせることで、入居後や退去時の想定外の費用の発生やトラブルを防げるでしょう。 物件選びや契約の手続きに不安がある場合は「オフィス賃貸の総合窓口」までご相談ください。希望条件や移転スケジュールを伺い、物件のご提案から契約手続きまでサポートいたします。必要に応じて内装業者などの手配も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。  
2026.8.26
不動産豆知識
安藤
オフィスのLAN工事にかかる費用は? 全体の流れやポイントも解説

現代のオフィスでは、データの共有やクラウドサービスの利用、オンライン会議など、さまざまな業務でネットワーク環境が欠かせません。パソコンやサーバーなどの機器を接続し、社内で円滑に通信できる環境を構築するために行われるのがLAN工事です。 本記事では、オフィスにおけるLAN工事の概要や費用の目安、工事の流れ、実施する際のポイントを解説します。快適で安定した社内ネットワーク環境を整えたい方は、ぜひ参考にしてください。 【この記事で分かること】 ● LAN工事とは、LANケーブルの配線やルーター、スイッチングハブなどの設置・設定を行い、ネットワーク環境を整える工事のこと● オフィスのLAN工事にかかる費用は規模や配線距離、建物の構造によって異なるが、小規模なオフィスでは10万円前後が目安となる● LAN工事では、将来的な人員増加やレイアウト変更も見据えた機器選び・設計をしておくのがおすすめ オフィスのLAN工事とは? そもそもLANとは「Local Area Network(限られた範囲内のネットワーク)」を意味します。オフィスにおけるLAN工事とは、社内のネットワークを整備するための配線工事のことです。具体的には、LANケーブルの配線やルーター・スイッチングハブの設置、パソコンや複合機といった機器の接続などが含まれます。 なお、LANには有線LANと無線LANの2種類があります。それぞれの特徴を理解した上で、業務に適した接続方法を選ぶことが大切です。 接続方法メリットデメリット有線LAN通信速度が安定しやすく、セキュリティ性も比較的高いデスクの配置によってはケーブルが絡まりやすい無線LANケーブルが不要で、レイアウト変更にも対応しやすい利用人数や環境によって通信が不安定になる場合がある 例えば、設置場所を固定するデスクトップパソコンやビジネスフォンには、安定した通信が期待できる有線LANが適しています。一方、社内で持ち運ぶノートパソコンやタブレットには、場所を選ばず接続できる無線LANが便利でしょう。 オフィスのLAN工事にかかる費用の目安 オフィスのLAN工事にかかる費用は、接続する機器の台数や配線距離、建物の構造などによって異なります。 一例として、10~20人程度の小規模なオフィスであれば10万円前後が目安です。ただし、複数の部屋やフロアをまたいで配線する場合には、15万~20万円かかることもあります。 LAN工事の費用は、主に以下のような項目で構成されます。 費用の種類主な内容部材費LANケーブル、ルーター、スイッチングハブ、モールなどの購入費用工事費ケーブルの配線、機器の設置・設定、動作確認などの実作業にかかる費用人件費作業員の人数や作業時間に応じて発生する費用 また同じ規模のオフィスでも、床下や天井裏に配線できるか、壁への穴開けが必要かといった条件によって費用は変わります。正確な金額を把握するためには、業者に現地調査をしてもらった上で見積もりを出してもらうことが大切です。 オフィスのLAN工事にかかる費用を抑える方法  業者の選び方や工事を実施するタイミングなどを工夫することで、LAN工事にかかる費用を抑えられる可能性があります。ここでは、具体的なポイントを2つ紹介します。 複数の業者から見積もりを取得する LAN工事を依頼する際は、複数の業者から同じ条件で見積もりを取得するとよいでしょう。作業内容や料金を比較することで、おおよその適正な金額を把握でき、割高な業者への依頼を避けられます。 また見積書を比較するときは、合計金額だけではなく、作業内容や費用の内訳も確認することが大切です。合計金額が安くても、よく確認すると必要な作業が含まれておらず、後から追加費用が発生するといった事態も考えられます。作業内容やアフターサポートも含め、金額に見合っているかを確認した上で依頼先を決めましょう。 オフィス移転やレイアウト変更と併せて実施する オフィスの移転やレイアウト変更を予定している場合は、LAN工事も同じタイミングで実施するとよいでしょう。 移転や改装の際には、LAN工事だけではなく、電話回線や電気設備などの配線工事も必要になるのが一般的です。これらの工事を個別に依頼すると、その都度人件費や出張費が発生します。一方、同じ業者にまとめて依頼すれば、全体の費用を抑えやすくなるでしょう。 オフィスのLAN工事の流れ 導入を円滑に進めるため、LAN工事の全体の流れや各工程で必要な対応を把握しておきましょう。ここでは、オフィスのLAN工事の一般的な流れを5ステップで解説します。 1.管理会社やオーナーに相談・申請をするオフィスでLAN工事を行う際は、まず建物の管理会社やオーナーに相談をします。工事内容によっては、事前の申請や許可が必要になるためです。 例えば、壁や床に穴を開けてケーブルを通す場合や、廊下などの共用部で作業する場合は、入居者の判断だけでは施工できないことがあります。またビル全体の回線が集約されているMDF室への立ち入りについても、管理会社への確認が必要です。 併せて、退去時に原状回復が必要となる範囲も確認しておきましょう。配線や機器の撤去だけではなく、穴を開けた壁や床を元の状態に戻すよう求められる場合もあります。 2.工事の条件を整理する管理会社やオーナーへの確認を終えたら、想定されるインターネットの利用方法や規模、求める通信品質といった条件を整理します。希望条件があいまいな状態では、必要な機器やLANケーブルの本数、工事方法などを決められません。 主に確認しておきたい項目は、以下の通りです。 ● パソコンや複合機など、ネットワークへ接続する機器の台数● 有線LANを使用する機器やその設置場所● 執務室以外にWi-Fiを利用したい会議室や共用スペース● 将来的な人員増加やレイアウト変更の予定 など 併せて、デスクや複合機の位置を記載したレイアウト図を用意しておくと、業者との打ち合わせを進めやすくなります。 3.業者に調査や見積もりを依頼する 工事の条件を整理できたら、業者に現地調査と見積もりを依頼します。建物の構造や配線距離によって必要な工事が変わるため、業者による現地調査が行われるのが一般的です。 現地調査では、想定される配線ルートやルーター・スイッチングハブの設置場所、電源の位置などが確認されます。調査結果を踏まえ、使用する機器や部材、作業時間、工事費用が提示される流れです。 先述のように、できれば3~4社から相見積もりを取り、比較検討した上で依頼する業者を選びましょう。 4.工事内容や日程をすり合わせる 依頼する業者を決めたら、具体的な工事内容や日程を調整します。LANケーブルを通すルートや機器の設置場所、作業時間などを確認しましょう。 工事中はインターネットを一時的に利用できなくなる可能性があります。既存のオフィスで施工を行う場合は、業務への影響を抑えるため休日や営業時間外に施工できるかを業者へ相談するとよいでしょう。 5.施工後、引き渡しを受ける すり合わせた内容に基づき、施工が行われます。施工中に予定していた工事を変更しなければならないケースも考えられるため、その場で判断できる担当者が立ち会うのが望ましいです。 施工が完了したら、打ち合わせ通りにLANケーブルが接続されているかを確認し、インターネットへの接続テストを行います。パソコンや複合機などを実際に起動し、問題なく使用できるかを確認しましょう。 最後に配線図や機器の一覧、ネットワークの設定情報などの資料を業者から受け取ります。機器の増設やレイアウト変更、トラブル対応の際に必要となるため、大切に保管しておきましょう。 オフィスのLAN工事を実施する際の注意点 オフィスのLAN工事では、将来の拡張性と必要な通信性能を踏まえて設計することが大切です。追加工事や通信トラブルを防ぐため、配線や機器の選び方を事前に検討しておくとよいでしょう。 将来の人員増加やレイアウト変更を視野に入れておくLAN工事を行う際は、現在の従業員数だけではなく、将来的な人員増加や部署の新設も想定する必要があります。必要最低限の設備しか用意していないと、都度追加工事が発生する可能性があるためです。 例えば、スイッチングハブは、使用予定の機器数よりもポート数に余裕のある製品を選ぶのがおすすめです。またOAフロアを施工して配線スペースを確保しておけば、ケーブルの追加や配線ルートの変更にも対応しやすくなります。 今後の人員増加やレイアウト変更の可能性を業者へ伝え、機器や配線を増設・移動しやすい設計を検討することが大切です。 回線速度を生かせる機器を選ぶ 高速なインターネット回線を契約していても、ルーターやスイッチングハブ、LANケーブルなどの性能が不足していると、本来の通信速度を発揮できません。 例えば、LANケーブルにはカテゴリと呼ばれる規格があり、高速・大容量通信に適した「Cat6A」などを選ぶことで、回線の性能をより生かせます。ルーターやスイッチングハブも同様に、契約回線の最大速度に対応しているかを確認しましょう。一部の機器が古い規格のままだと、そこがネックとなり全体の通信速度が低下する可能性があるため注意が必要です。 まとめ LAN工事とは、LANケーブルの配線やルーター、スイッチングハブなどの設置・設定を行い、ネットワーク環境を整備する工事です。費用は接続する機器の台数や配線距離、建物の構造などによって異なりますが、10~20人程度の小規模なオフィスの場合は10万円前後が目安となります。 オフィスでLAN工事を行う際は、事前に管理会社やオーナーへの確認を済ませた上で、業者の手配を進めましょう。その際、複数の業者から見積もりを取り、料金や提案内容を比較することが大切です。 なお、東京・大阪でオフィスの新設・移転をご検討の際は「オフィス賃貸の総合窓口」にご相談ください。希望条件に合った賃貸オフィスの紹介に加え、レイアウト設計やOA機器の導入に対応できる提携業者もご案内しています。まずはお気軽にお問い合わせください。
2026.8.25
不動産豆知識
安藤
居抜きオフィスへの入居時に交わす契約とは? 締結の流れやチェックポイントも紹介

オフィスの移転を検討する際、初期費用をできるだけ抑えつつ、短期間で移転を完了させたいと考える企業は多いでしょう。そのような場合におすすめの選択肢の一つとなるのが、居抜きオフィスです。 ただし、居抜きオフィスは通常のオフィス物件と比べて契約が複雑になりやすく、注意しなければならないポイントもあります。 本記事では、居抜きオフィスへの入居に当たり締結する2つの契約や入居までの具体的な流れ、契約時のチェックポイントなどを紹介します。トラブルなくオフィスの移転を完了させるために、ぜひ参考にしてください。 【この記事で分かること】● 居抜きオフィスとは、前のテナントの内装や設備を引き継いで入居できるオフィスのこと● 居抜きオフィスで締結する契約は、オーナーと結ぶ賃貸借契約と、前のテナントと結ぶ造作譲渡契約の2つ● 居抜きオフィスの契約では、設備の故障時の責任範囲や原状回復の条件などを事前に確認することが重要 居抜きオフィスとは? 居抜きオフィスとは、前のテナントが使用していた内装・設備をそのまま残した状態で貸し出されるオフィスのことです。引き継がれる範囲は契約ごとに異なりますが、例えばデスクやパーテーション、造作収納、空調設備などが譲渡される場合があります。 一般的な賃貸オフィスでは、骨組みだけのスケルトン状態、あるいは最低限の内装仕上げだけの状態で貸し出され、自社で追加の内装工事や設備の導入を行わなければなりません。一方、居抜きオフィスの場合は既存の内装や設備を引き継げるため、入居に当たっての初期費用を大幅に削減できるメリットがあります。 また入居までの期間を短縮しやすいことも居抜きオフィスのメリットです。レイアウトや譲渡された設備が自社の用途と合致していれば、ほとんど工事を行わずに入居できることもあります。契約後すぐに入居でき、旧オフィスと新オフィスの二重家賃の発生を抑えやすい点も魅力です。 居抜きオフィスへの入居時に交わす2つの契約 居抜きオフィスへの入居に当たっては、主に「賃貸借契約」と「造作譲渡契約」の2つを締結することになります。それぞれ契約する相手や目的が異なるため、しっかりと把握しておきましょう。 賃貸借契約 賃貸借契約は、物件のオーナーと入居するテナントとの間で締結する契約です。居抜き物件に限らず、賃貸オフィスを借りる際に締結する必要があります。 賃貸借契約では、主に以下のような内容を定めます。 ● 物件の住所や区画、面積など● 貸主と借主● 賃料や管理費● 敷金(保証金)● 礼金● 契約期間● 用途制限● 原状回復義務の範囲● その他特約事項 なお、居抜きでの契約では、あらかじめオーナー・前のテナント・新しいテナントの3者間での調整が必要になります。賃貸借契約そのものは、あくまでオーナーと新しいテナントの2者間で締結されますが、居抜きでの引き渡しについて関係者間で認識が一致しているかを確認しておきましょう。 関係者間の調整は仲介業者を通じて進めるケースが一般的です。そのため過度に心配する必要はありませんが、自身でも状況を把握しておくことが大切です。 造作譲渡契約 造作譲渡契約は、前のテナントと新しいテナントとの間で締結する契約です。内装や設備の引き継ぎに関する具体的な取り決めを行います。 具体的には、以下のような内容を定めます。 ● 引き継ぐ内装・設備の範囲● 譲渡金額● 汚損・故障時の責任の所在 など 後のトラブルを防ぐためには、譲渡品リストを作成しておくことが重要です。引き継ぐ内装・設備の品目、数量、型番、傷や汚れの状態などを細かく記載し、可能であれば写真を添付して書面化しておきます。これにより「あるはずの設備がない」「最初から壊れていた」といった、口頭での約束に起因する言った言わないのトラブルを未然に防げます。 居抜きオフィスの契約締結までの流れ 居抜きオフィスの契約はどのような流れで進むのでしょうか。ここでは、契約締結までの一般的な流れを紹介します。 1.物件情報を集め内見を行う まずは、希望条件に合う居抜きオフィスの物件情報を集めます。居抜きオフィスは、前のテナントが退去するまでに引き継ぎ先を確定させる必要がある都合上、募集期間が短いことがあります。そのため、条件に合う物件が見つかった場合は、できるだけ早めに内見へ進むのが望ましいです。 なお、居抜きオフィスでは、前のテナントが入居している状態で内見が実施されるケースも少なくありません。入居中の内見は、実際のレイアウトをイメージしやすい一方で、家具や荷物が残っていることで床や壁の状態まで細かく確認しにくい場合があります。必要に応じて退去後に再度内見を行うことも検討しましょう。 2.契約条件やスケジュールを確認する 内見を通じて物件が希望に合っていると判断できたら、オーナーや前のテナントと詳細な契約条件をすり合わせます。通常の賃貸オフィスと同様に賃料や契約期間といった基本的な条件に加え、先述したように造作譲渡の対象や金額といった居抜き物件に特有の条件も確認しておきましょう。 併せて、入居までのスケジュールを確認しておくことも大切です。ビルによっては内装工事や搬入の時間帯、作業方法などに制限が設けられていることがあります。契約後に想定外の調整が発生しないよう、あらかじめルールを確認しておくと安心です。 <h3>3.入居申し込み後、審査結果を待つ</h3> 契約条件に問題がなければ、正式に入居申し込みを行います。申し込み後は、オーナーや保証会社による審査が行われます。居抜きオフィスに特有の確認事項があるわけではなく、一般的な賃貸オフィスと同様に、会社の経営状況や支払い能力、利用用途などが審査の対象です。 審査にかかる期間の目安は3日~1週間程度です。ただし、提出書類に不備がある場合や、追加の確認が必要と判断された場合は、さらに時間がかかることもあります。余裕をもったスケジュールを考えておくようにしましょう。 4.契約を取り交わし、引き渡しを受ける 入居審査を通過したら、いよいよ契約の締結へ進みます。契約締結後は、敷金や礼金、前払い分の賃料といった初期費用を指定の期日までに支払い、物件の引き渡しを受けます。引き渡し時には、契約書や譲渡品リストと照らし合わせながら、内装や設備の状態を確認しましょう。 居抜きオフィスを契約する際のチェックポイント 居抜きオフィスでは、関係者が多いため通常の賃貸オフィスよりも契約が複雑になる傾向にあります。入居後のトラブルを避けるためにも、ここで紹介するチェックポイントを確認しておきましょう。 故障・不具合がある設備の扱い 居抜きオフィスで引き継ぐデスクやパーテーション、エアコンなどは前のテナントが使用していたものです。使用年数や利用状況によっては、入居後すぐに故障や不具合が発生する可能性もあります。 その際、責任の所在が明確になっていないと、修理費の負担などを巡りトラブルになりかねません。契約の時点で故障や不具合が発生した際の扱いを定めておきましょう。 例えば、以下のようなパターンが考えられます。 ● 現状のまま引き渡し、譲渡後の不具合には新しいテナントが対応する● 「引き渡し後30日以内」のように、あらかじめ定めた期間内の不具合であれば前のテナントが対応する 加えて、引き渡し時には設備の動作確認を行い、傷や不具合の有無を写真付きで記録しておくと安心です。 リース品の有無 譲渡品の中に、リース契約が継続中のものが含まれていないかを確認しておきましょう。特に複合機やビジネスフォン、デスクなどはリースで導入されていることも多いため注意が必要です。 もしリース品が含まれていることを知らずにそのまま譲り受けてしまうと、後になって料金を請求されたり、契約満了に伴って機器を回収されてしまったりする可能性があります。 契約段階で、リース品はそもそも引き継がないのか、あるいはリース契約ごと引き継ぐのかを明確にしておきましょう。後者の場合は、リース会社が定める手続きに沿って名義変更を行う必要があります。 最新の消防法・建築基準法への適合状況 現状の内装・レイアウトが最新の消防法・建築基準法に適合しているかも確認しておきましょう。これらは法改正により基準が変わることがあるため、前のテナントが工事を行った当時は適法だった場合でも、現在の基準では違反となっている可能性があります。 もし入居後に法令違反が見つかると、是正工事が必要になり、想定外の費用が発生するかもしれません。管理会社や内装工事業者と相談しながら、適合状況のチェックを行いましょう。 前のテナントの退去理由 可能であれば、前のテナントの退去理由を確認しておくとよいでしょう。 単なる契約満了や事業拡大に伴う退去であれば問題ありませんが、中には立地条件の悪さに起因する売上不振や、近隣住民・テナントとのトラブル、あるいは建物自体の不具合などが原因で退去を余儀なくされたケースも考えられます。 このような物件をそのまま引き継いでしまうと、自社でも同様の問題が起こってしまうかもしれません。前のテナントや仲介会社にヒアリングするなどして、可能な範囲で隠れたリスクがないかを調べておくことが大切です。 原状回復の範囲 居抜きオフィスに入居する場合、前のテナントが負っていた原状回復義務を新しいテナントが引き継ぐケースが多いです。オーナーの承諾が得られれば、次のテナントへ再び居抜きで引き継げる可能性もありますが、基本的には原状回復を求められます。 そのため契約の際に、どの状態まで戻す必要があるのかを確認しておくことが大切です。家具や設備を撤去するだけでよいのか、内装も含めて撤去する「スケルトン状態」で返却する必要があるのかを、事前に明確にしておきましょう。 まとめ 居抜きオフィスへの入居では、賃貸借契約に加えて造作譲渡契約も締結する必要があります。後のトラブルを避けるためにも、譲渡品の一覧や状態、故障したときの責任範囲などを明確にしておきましょう。また消防法・建築基準法への適合状況や、原状回復の条件について確認しておくことも大切です。 オフィスの移転をお考えの際は「オフィス賃貸の総合窓口」へご相談ください。大阪・東京を中心に賃貸オフィス物件を多数取り扱っており、内覧の手配から条件交渉までサポートしていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 
2026.8.25
不動産豆知識
安藤
採用に有利なオフィスの特徴は? 具体的な改善方法や魅力の伝え方も解説

採用活動がうまくいかない要因は、給与や福利厚生だけではないかもしれません。実際に働くオフィスの環境も多くの求職者が重視するポイントの一つです。どれだけ待遇が良くても、面接や会社説明会でオフィスを訪れた際の印象が悪ければ、企業への志望度は下がってしまうでしょう。 では、採用活動を有利に運ぶには、どのようなオフィス環境を整えればよいのでしょうか。本記事では、採用に有利なオフィスの特徴や具体的な改善方法、求職者に魅力を伝えるための取り組みについて解説します。 【この記事で分かること】 ● 採用に有利なオフィスは清潔感や開放感があり、好立地・充実した設備など働きやすい環境が整っている● オフィス環境は日頃の清掃や整理整頓、家具・照明の交換、レイアウト変更、移転によって改善できる● 採用サイトやSNSでの情報発信、採用イベントを通じてオフィスの魅力を伝えることも重要 採用に有利なオフィスの特徴 どのような特徴を持つオフィスであれば、採用に有利に働くのでしょうか。ここでは、具体的な特徴を説明します。 明るく清潔感がある 明るく清潔感のあるオフィス環境が整っていれば、求職者に安心感や誠実な印象を与えられます。エントランスや面接に使う会議室など、確実に求職者の目に触れる場所の明るさ・清潔感は特に重要です。 床や窓、机の上の汚れが目立つ場合は、オフィス全体の管理も行き届いていないと思われるかもしれません。反対に、内装や設備が新しくなくても、手入れが行き届いていればしっかりとした会社だという印象を与えられるでしょう。 十分な広さと開放感がある 十分な広さと開放感のあるオフィスは、ゆとりのある印象を与え、求職者に「ここでなら快適に働けそう」と感じてもらいやすくなります。通路やデスク周りに余裕があり、自然光が入りやすい空間であれば、明るく働きやすい環境だと思ってもらえるでしょう。 また執務スペースだけではなく、休憩や打ち合わせに使える場所が設けられていると、従業員が過ごしやすい環境を重視する企業姿勢のアピールにもなります。 多様な働き方に対応している 近年は働く場所を自分で柔軟に選べることも、重要視される傾向にあります。固定席だけではなく、個室ブースやファミレス席、カジュアルなミーティングスペースなどを設けることで、より広い層の求職者から支持を得られるでしょう。 またフリーアドレスやリモートワークを取り入れていれば、業務内容や生活状況に合わせて働き方を柔軟に調整できます。仕事と私生活を両立しやすい企業として、好印象につながるでしょう。 <h3>通勤しやすい場所にある</h3> オフィス自体に魅力があっても、通勤に時間がかかったり、乗り換えが多かったりすると、入社をためらう要因になるかもしれません。 最寄り駅から近いオフィスであれば、雨の日でも通勤が苦になりにくいでしょう。また複数の路線を利用できる立地であれば、幅広い地域から人材を集められます。 採用力強化につながるオフィス環境の改善方法 では、採用をより有利に進めるためには、オフィス環境をどのように改善していけばよいのでしょうか。ここでは、手軽に始められる対策から、抜本的な見直しまでを順に紹介します。 清掃や整理整頓をルール化する オフィスの清潔感を保つには、従業員の自主性だけに任せず、清掃や整理整頓のルールを決めることが大切です。例えば、次のようなルールが考えられます。 ● 特定の曜日・時間に全員で清掃をする● デスクの上を片付けてから退勤する● 書類や備品を決められた場所に戻す● 不要な書類や備品を定期的に処分する● 共有スペースを使用後、元の状態に戻す 実施する曜日や担当者を明確にしておけば、清掃の抜け漏れがなくなります。スペースごとに担当部署を決めたり、チェックリストを用意したりするのもおすすめです。 また書類や備品を保管する期間や廃棄方法も決めておくと、必要以上に物が増えるのを防げるでしょう。所定の場所にラベルを付ければ、従業員が収納場所を間違えることが少なくなり、整理された状態を維持できます。 オフィスが常に整理整頓されていれば、面接などで訪れた求職者に好印象を与えられます。大がかりな工事などをせずに始められるため、まず取り組みたい改善策の一つです。 家具や照明を入れ替える 傷や汚れが目立つデスクやいす、収納家具などを入れ替えるだけでも、オフィスの雰囲気を変えられます。全てを一度に交換するのが難しい場合は、エントランスや会議室など、求職者の目に触れやすい場所から見直すとよいでしょう。 また照明の明るさや色合いも、空間の雰囲気を左右する要素です。暗い場所には照明を追加し、場所によって明るさに差がある場合は配置を調整します。明るさの印象は照明だけではなく、壁や床、家具の色によっても変わります。暗い色の家具が多い場合は、部分的に明るい色を取り入れるだけでも雰囲気を変えられるでしょう。 さらに、広い面積を確保できない場合でも、家具の高さを見直せば空間を広く見せられます。例えば、背の高い収納家具やパーテーションを減らすと視線が抜けるようになり、開放感を高められます。 内装工事をするオフィス全体の経年劣化やデザインの古さが気になる場合は、内装工事を検討するとよいでしょう。整理整頓や家具などの入れ替えだけでは解消できない問題も、内装を刷新することで改善できる可能性があります。 例えば、壁紙や床材を張り替えるだけでも、古く暗い印象を和らげ、明るく清潔感のある空間に変えられます。壁や床は視界に占める割合が大きいため、色や素材を変更するとオフィス全体の印象も大きく変わるでしょう。 またエントランスに会社のロゴやコーポレートカラーを取り入れれば、企業の特色が伝わりやすくなります。事業内容や社風に沿ったデザインにすることで、求職者に会社のイメージを印象付けられるでしょう。 なお、内装工事を行う際は、工事内容によって貸主や管理会社の承諾が必要です。壁・床への施工や間仕切りの設置、電気設備の変更などは、自由に実施できない場合があります。退去時に元の状態へ戻す原状回復の範囲や費用負担も含め、工事を進める前に賃貸借契約の内容や申請方法を確認しておきましょう。 オフィスを移転する 建物の老朽化やスペース不足、立地の不便さなど、現在のオフィスでは解消しにくい課題がある場合は、移転も選択肢の一つです。広さや設備、アクセスの良さを抜本的に見直せるため、将来の採用計画や働き方に合わせてオフィス環境を一から整えられます。 移転先を選ぶ際は、賃料や面積だけではなく、最寄り駅からの距離や利用できる路線なども確認しましょう。アクセスの良さは、求職者が応募を決める大きな魅力になり得ます。 また現在の従業員数だけではなく、今後の採用人数や事業拡大も踏まえて必要な広さを検討することが重要です。スペースに余裕がない物件を選ぶと、移転後しばらくして再び執務スペースや会議室が不足する可能性があります。 なお、移転に当たっては既存の従業員への影響にも配慮が必要です。採用力強化を優先するあまり、既存の従業員の負担が増えて離職につながらないよう、社内の意見も確認しながら計画を進めることが大切です。 求職者にオフィスの魅力を伝えるための取り組み オフィス環境を整えても、その内容を求職者が知る機会がなければ採用力強化にはつながらないでしょう。ここでは、オフィスの魅力や実際の使われ方を伝えるための、具体的な取り組みを紹介します。 採用サイトにオフィスの写真を掲載する 採用サイトにオフィスの写真を掲載すると、求職者が入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。エントランスや執務スペース、会議室、休憩スペースなど、実際に使用する場所を幅広く紹介するとよいでしょう。 写真を撮影する際は、明るさや清潔感が伝わるように、デスクの上などを整理しておくことが大切です。ただし、実際の雰囲気とかけ離れた過度な演出は避ける必要があります。入社後にギャップを感じさせないためにも、あくまでも普段の状態が分かる写真を選びましょう。 SNSで従業員の働く様子を発信する SNSを活用すれば、採用サイトだけでは伝えにくいオフィスの日常的な雰囲気を発信できます。従業員が打ち合わせをする姿や休憩スペースを利用する場面、社内イベントの様子などを紹介すると、実際に働く姿をイメージしてもらいやすいでしょう。 ただし、従業員の映った写真・動画を掲載する場合は、本人の同意を得なければなりません。また社内資料やパソコンの画面など、機密情報や個人情報が映り込まないようにすることも重要です。投稿内容や確認手順をルール化し、安全に運用しましょう。 オフィスで採用イベントを実施する 会社説明会や座談会、オフィス見学会などを自社のオフィスで開催すれば、求職者にオフィス環境を直接確認してもらえます。写真や文章だけでは伝わりにくい空間の広さや明るさ、従業員の雰囲気などを体感してもらえる点がメリットです。 イベントでは、執務スペースや会議室を案内するだけではなく、実際の働き方も説明するとよいでしょう。また実際に働く従業員との交流時間を設ければ、社風についてより理解を深めてもらえます。 まとめ オフィスは、求職者が働きやすさや企業の従業員への姿勢を判断する材料の一つです。明るさや清潔感を保ち、また十分な広さや設備、通勤しやすい立地などを整えることで、入社への意欲を高めてもらえるかもしれません。 まずは清掃や整理整頓、家具の入れ替えなど、取り組みやすい方法から始めてみましょう。採用サイトやSNS、オフィス見学会を活用し、オフィス環境を求職者へ伝える取り組みも大切です。 また現在のオフィスでは広さや立地などの課題を解消できない場合は、移転も検討しましょう。オフィスを移転する際は「オフィス賃貸の総合窓口」までご相談ください。東京・大阪を中心に多数のオフィス物件を取り扱っており、内装業者などの手配も可能です。まずはWebサイトで気になる物件を探してみてください。 
2026.8.24
不動産豆知識
安藤
オフィスの一人当たりの面積の目安は? 適切な算出方法や狭い場合の対策も解説

オフィスを新設・移転する際に、従業員一人当たりの面積をどの程度確保するべきか判断に迷うこともあるでしょう。面積が狭過ぎると、オフィス内での移動が不便になったり、生産性の低下につながったりしてしまうかもしれません。一方で、必要以上に広いオフィスを借りると、賃料や光熱費などの負担が大きくなってしまいます。 本記事では、オフィスの一人当たりの面積の目安や算出方法、広さごとのオフィス環境の違いについて解説します。自社に適したオフィスの広さを検討している方は、ぜひ参考にしてください。 【この記事で分かること】 ● オフィスの一人当たりの面積は、会議室や通路なども含めて2~4坪程度が一般的な目安● 適切なオフィス面積は、従業員数だけではなく、出社率や必要な設備、将来の人員計画も踏まえて算出することが重要● オフィスが狭い場合は、テレワークやフリーアドレスの導入、レイアウトの見直しなどを検討する オフィスの一人当たりの面積の目安 オフィスの一人当たりの面積は、一般的に2~4坪(約6.6~13.2㎡)程度が目安とされています。これは執務スペースだけではなく、会議室やエントランス、通路、休憩スペースなども含めた面積です。 ただし、適切な面積は業務内容や働き方によって異なります。テレワークや外出で不在になる従業員がどれくらいいるのか、来客がどれくらいあるのかといった条件により求められる面積は変わるでしょう。 適切なオフィスの面積の算出方法 では、実際にオフィスに必要な面積を算出してみましょう。ここでは、簡易的に算出する方法と、想定されるレイアウトから算出する方法の2通りを紹介します。 簡易的に算出する方法 オフィス全体の必要な面積を簡易的に算出するには、一人当たり確保したい面積に従業員数を掛けます。一人当たりの面積は、先述したように2~4坪が目安です。 必要なオフィス面積 = 一人当たりの面積 × 従業員数 例えば、従業員30人が勤務するオフィスで一人当たり3坪を確保する場合、オフィス全体では約90坪(約297㎡)が必要です。コンパクトにまとめたいか、ゆとりを持たせたいかによって、一人当たりの面積を調整してみてください。 想定されるレイアウトから算出する方法 より実態に合った面積を求める場合は、想定されるオフィスのレイアウトの各スペースの面積を個別に算出してから、それらを合計します。以下で説明する3ステップで進めましょう。 <h4>1. スペースをリストアップする</h4> まずは、オフィスに設けたいスペースをリストアップしましょう。 ● 執務スペース● 会議室(4名用 × 1、8名用 × 1)● エントランス● 休憩スペース● サーバールーム 従業員数や業務内容に応じて、会議室の数・広さの調整や他のスペースの追加も検討してください。 2. 各スペースの面積を算出する 次に各スペースの面積を算出していきます。 執務スペースの算出では、厚生労働省が定める事務所衛生基準規則を参考にするとよいでしょう。この規則では「労働者を常時就業させる室」について、設備が占める容積や床面から4mを超える高さの空間を除き、労働者一人当たり10㎥以上の気積を確保することが定められています(※)。 気積とは、室内の床面積に高さを掛けた容積のことです。仮に天井高を2.5mとして床面積に換算すると、一人当たり約4㎡、坪数では約1.2坪となります。実際の天井高に合わせて調整が必要ですが、最低限この基準は満たさなければなりません。 会議室の面積は1人当たり2~3㎡が目安です。4名用であれば12㎡、8名用であれば24㎡が目安となるでしょう。 ※参考:e-Gov 法令検索.「事務所衛生基準規則」.”第二条”.https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000043#Mp-Ch_2-At_2 ,(2022-12-01). 3. オフィス全体の面積を算出する 各スペースの面積を合算し、オフィス全体の面積を算出しましょう。ここでは、従業員数30名として概算をします。なお、執務スペースの面積は最低限の基準よりも余裕を持たせ、一人当たり6㎡とします。 ● 執務スペース:180㎡● 会議室(4名用):12㎡● 会議室(8名用):24㎡● エントランス:12㎡● 休憩スペース:24㎡● サーバールーム:12㎡ 以上を合計すると、オフィス全体の面積の目安は約264㎡だと概算できます。 一人当たりの面積ごとのオフィス環境の違い 一人当たりの面積によって、オフィスの環境には違いが出ます。面積が狭い場合は、必要最低限の機能を優先しなければなりません。一方で、面積に余裕がある場合は、従業員の働き方に合わせて多様なスペースを設けられるでしょう。 ここでは、一人当たりの面積ごとのオフィス環境の違いについて見ていきます。 一人当たり2坪以下の場合 一人当たり2坪以下の場合は、執務スペースや通路に十分な余裕を確保しにくく、従業員が窮屈に感じる可能性があります。先述した法令上求められる最低限の気積に近づく場合もあるため、レイアウトを慎重に検討しなければなりません。 レイアウトを考える際は、デスクやいす、複合機など、業務に欠かせない設備を優先して配置する必要があります。専用の会議室や広い休憩スペースを設けることは難しいため、一つの空間を複数の用途に使う工夫が求められるでしょう。 例えば、執務スペースの一角をパーテーションで区切り、打ち合わせや休憩にも利用できるようにする方法が考えられます。 一人当たり3~4坪の場合 一人当たり3~4坪を確保できる場合は、執務スペースにある程度ゆとりを持たせながら、会議室や休憩スペースも配置できます。一般的なデスクワークを行うオフィスでは、快適性とコストのバランスを取りやすい広さといえるでしょう。 Web会議用の個室や集中ブース、カジュアルな打ち合わせスペースなど、働き方に合わせた設備も取り入れやすくなります。 一人当たり5坪以上の場合 一人当たり5坪以上の面積がある場合は、執務スペースに余裕を持たせておくことができ、事業拡大に伴う人員増加にも対応できるでしょう。 また業務に必須のスペースだけではなく、フィットネスルームや社内カフェ、仮眠室といった従業員のエンゲージメントを高める設備の導入も視野に入ります。 ただし、必要以上に広いオフィスは、賃料や光熱費といったランニングコストの増加につながります。各スペースの目的を明確にし、将来の増員計画も踏まえてオフィスの面積を検討することが大切です。 一人当たりのオフィス面積が狭い場合の対策 現状、十分なオフィスの面積を確保できていない場合はどうすればよいのでしょうか。ここでは、具体的な対策を4つ取り上げます。 ペーパーレス化を進めて収納スペースを削減する 紙の書類を電子化すれば、キャビネットや書類棚などの収納設備を減らせます。収納に使っていた場所をデスクや通路に充てられるため、より執務スペースに余裕を持たせられるでしょう。 まずは、会議資料や社内用の申請書、マニュアルなどの電子化を進めるとよいでしょう。一方、法令上の保存義務がある書類や、紙の原本を残す必要がある契約書などは、保管場所を残しておく必要があります。使用頻度の低い書類については、外部の倉庫などを活用するのも一つの方法です。 テレワークやフレックスタイム制を活用する レイアウトを変えずにオフィスのスペースに余裕を持たせるには、同じ時間帯に出社する従業員数を抑えるという方法もあります。テレワークを導入し、自宅やサテライトオフィスで勤務できる環境を整えれば、一人当たりのオフィスの面積が増えます。 部署や従業員ごとに出社日を分ける方法もおすすめです。例えば、チーム単位で出社する曜日を設定すれば、全体の出社人数を抑えつつ、チームの対面での打ち合わせや情報共有の機会はしっかりと確保できます。 またフレックスタイム制を活用し、始業・終業時刻を分散させることも一つの方法です。従業員それぞれが働く時間を決めることで、日中のコアタイム以外の時間帯の混雑緩和が期待できます。 フリーアドレスを導入して座席数を見直す テレワークやフレックスタイム制と併せて検討したいのが、フリーアドレスです。 現状、従業員全員に固定席を割り当てている場合は、フリーアドレスの導入によって座席数を減らせる可能性があります。フリーアドレスとは、個人専用の席を設けず、出社した従業員が空いている席を選んで利用する方法です。 特にテレワークや外回り、出張などが多い会社では、固定席を設けていても、日常的に使用されない座席が生じる場合があります。実際の出社人数に合わせて座席数を削減すれば、空席だった面積分のゆとりが生まれるでしょう。 ただし、単に座席数を削減するだけでは、出社が集中した日に席が足りなくなる恐れがあります。フリーアドレスの導入に当たっては、曜日や時期ごとの出社率を調査し、同時に出社する最大人数を把握することが大切です。 また部署ごとに業務内容が異なる場合は、全社一律でフリーアドレスにする必要はありません。固定席が必要な部署は残し、それ以外の部署だけに導入するなど、自社の働き方に合わせた運用を考えてみましょう。 オフィスのレイアウトを見直す 収納設備や座席数、働き方を見直しても狭さを解消できない場合は、オフィスのレイアウトを見直してみましょう。デスクや設備、収納棚などの配置を変えることで、同じ面積でも執務スペースや通路を広く確保できる可能性があります。 例えば、使用頻度の低い設備を執務スペースの外に移す、収納棚を壁際に集約するといった方法が考えられます。部署間の移動や会議室の利用状況も確認し、従業員が頻繁に行き来する場所には十分な通路幅を確保することも大切です。 まとめ オフィスの一人当たりの面積は、一般的に2~4坪程度が目安です。オフィスが狭過ぎると、従業員のストレスが増加し、業務効率やモチベーションの低下につながる恐れがあります。一方で、必要以上に広いオフィスを借りると、賃料や光熱費などが大きな負担になってしまうかもしれません。 適切な広さは従業員数や業務内容により異なります。必要に応じて実際の出社率や設備の利用状況を確認の上、自社に適したオフィスの面積を検討しましょう。 なお、現在のオフィスでは一人当たりの面積を十分に確保できない場合は、オフィスの移転も視野に入れるとよいでしょう。「オフィス賃貸の総合窓口」では、東京・大阪を中心に数多くの賃貸オフィス物件を取り扱っています。希望条件に合った物件を2名体制でご案内していますので、お気軽にご相談ください。 
2026.8.24
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安藤
オフィスの増床とは? 検討するべきタイミングや進め方も解説!

人員増加などによりオフィスが手狭になると、従業員の生産性・エンゲージメントの低下につながってしまう可能性があります。こうした課題を解決する方法の一つが、オフィスの増床です。 本記事では、オフィスの増床の基本的な考え方やメリット・デメリット、具体的な進め方について解説します。自社に合った増床の方法を検討するために、ぜひ参考にしてください。 【この記事で分かること】● オフィスを増床する主な方法には、同ビル内の空き区画を追加で契約する「内部増床」と、近隣で新たなオフィスを借りる「分室増床」がある● 増床のメリットは、オフィスのスペースに余裕が生まれることや、移転よりもコストや手間を抑えやすいこと● 増床のデメリットは、ランニングコストが増えることや、拠点が分かれて従業員同士の連携が難しくなること オフィスの増床とは? オフィスの増床とは、現在の事業所の床面積を広げることを指します。従業員数の増加に伴って手狭になったスペースを拡張するために行われるのが一般的です。 オフィスを増床する方法には、主に「内部増床」と「分室増床」の2種類があります。 <h3>内部増床</h3> 内部増床とは、現在入居しているビル内の空き区画を追加で契約し、オフィスの面積を広げる方法です。通勤場所や働く環境が変わらないため、移転と比べて従業員への負担を抑えやすい点がメリットです。加えて、すでに入居実績があることから、契約や審査が比較的スムーズに進むケースもあります。 一方で、ビル内に空室があるとは限らない点には注意が必要です。年度替わりなど人員増加が見込まれるタイミングを見越して、あらかじめ空き状況を確認しておくなどの対応が必要となるでしょう。 <h3>分室増床</h3> 分室増床とは、現在のオフィスを維持したまま近隣で新たなオフィスを借りる方法です。 内部増床とは異なり別の物件を一から探すため、立地や広さ、設備条件などを自由に選びやすいという特長があります。また急な人員増加にも比較的対応しやすく、同一ビル内に空室がない場合にも有力な選択肢となるでしょう。 ただし、一部の従業員には通勤場所を変更してもらう必要がある他、拠点が分散することでコミュニケーションが取りにくくなる可能性があります。情報共有の仕組みを整えたり、オンライン会議を導入したりするなど、拠点間での連携を意識しなければなりません。 オフィスの増床を検討するべきタイミング 具体的に、どのような状況でオフィスの増床を検討するべきなのでしょうか。ここでは、代表的な3つのタイミングを紹介します。 人員増加でオフィスが手狭になったとき 新たな人材を採用して従業員数が増加したときは、オフィスの増床を検討するべきタイミングです。 人員が増えることでオフィスが手狭になり、従業員一人当たりの作業スペースが圧迫されると、生産性の低下を招く恐れがあります。また窮屈な労働環境は従業員のストレスを増加させ、エンゲージメントの低下、ひいては離職にもつながりかねません。 増床によってゆとりのあるスペースを確保できれば、従業員にとってより働きやすい環境となるでしょう。 会議室や打ち合わせスペースが不足したとき 会議室の予約が取りにくかったり、ちょっとした打ち合わせを行うスペースが不足していたりするときも、オフィスの増床を検討するべきタイミングといえます。 会議室や打ち合わせスペースが不足していると、必要なタイミングで円滑な情報共有や意思決定ができず、業務に支障を来してしまうかもしれません。増床により十分な数の会議室・打ち合わせスペースを確保できれば、情報共有がより円滑になるでしょう。 併せて、さまざまな用途に使える共有スペースを設けるのもおすすめです。部署を超えたコミュニケーションが生まれやすくなり、組織の活性化が期待できます。 部門増設や組織再編が発生したとき 新規事業の立ち上げに伴う部署の新設や、全社的な組織再編が発生したときも、増床を検討するべきタイミングです。新しい部署やチームが立ち上がると、従業員数がさほど変わらなかったとしても、新たな設備やスペースが必要になるケースがあり、既存のオフィス内だけでは対応しきれないことがあります。 このような場合、増床を行って専用のエリアを確保することが望ましいでしょう。今後の人員増加にも対応しやすくなります。 オフィスを増床するメリット オフィスの増床には、単に席数を増やせるだけではなく、働きやすい環境づくりや業務効率の改善につながるメリットがあります。ここでは、代表的なメリットについて見ていきましょう。 スペースに余裕が生まれる 人員増加の程度にもよりますが、多くの場合オフィスを増床すると、従業員一人ひとりが使えるスペースに余裕が生まれます。デスクの広さや間隔を十分に確保できるようになり、圧迫感の軽減や働きやすさの向上が期待できるでしょう。 またスペースに余裕ができることで、オフィス全体のゾーニングもしやすくなります。「集中作業用の静かなエリア」「打ち合わせや会話をしやすいミーティングエリア」といった具合に用途ごとに分けることで、生産性やエンゲージメントの向上につながるかもしれません。 移転よりもコストや手間を抑えやすい オフィスの増床は、全面移転と比べてコストや手続きの手間を抑えやすい点もメリットです。移転の場合、旧オフィスの原状回復費用や新オフィスの初期費用、引っ越し費用など多額のコストが発生します。 一方、増床であれば既存のオフィスを維持しつつ、追加で必要な分にだけコストがかかるため、工事や移設に伴う費用を抑えられるでしょう。 また移転では、住所変更に伴う各種手続きも必要です。例えば、登記変更や取引先への通知、Webサイトや名刺の修正など、多くの対応が発生します。増床では、このような負担を抑えられることもメリットです。 オフィスを増床するデメリット オフィスの増床には多くのメリットがある一方で、コスト負担や運用面での課題もあります。増床後に「想定より管理が大変だった」とならないよう、事前にデメリットも把握しておくことが重要です。 ランニングコストが増える オフィスを増床すると、毎月の賃料や共益費、光熱費といったランニングコストが増加します。増床後にどのくらい費用の負担が増すのかを見積もっておかなければなりません。特に立地条件の良いオフィスビルなどでは、内部増床であっても賃料単価が以前より高くなっていることも考えられるため注意が必要です。 またフロアや建物が分かれてしまう場合、コピー機などのOA機器や通信インフラが区画ごとに必要になり、設備投資やリース代が追加でかかることもあります。さらに、防犯カメラや入退室管理システムなど、セキュリティ対策にかかる追加費用も見込んでおく必要があるでしょう。 拠点が分かれると連携しにくくなる 先述したように、特に分室増床の場合に、社内でのコミュニケーションが取りにくくなることもデメリットの一つです。これまでワンフロアで気軽に行えていたちょっとした相談や報告ができなくなり、意思疎通が遅れてしまったり、組織の一体感が損なわれてしまったりするリスクがあります。 社内チャットやWeb会議などのオンラインツールを積極的に活用するなど、コミュニケーションの質を維持するための仕組みづくりや工夫が求められます。 オフィスを増床する際の進め方 オフィスの増床はどのように進めればよいのでしょうか。ここでは、進め方の一例を紹介します。 1.増床を進める担当者を決める まずは増床を進める担当者を決めます。 オフィスの増床では、物件の選定やレイアウトの検討、社内外での調整など多くの対応が発生します。通常の業務と並行して進めると、負担が大きくなってしまうため、可能であれば専任の担当者を複数名選ぶのが望ましいでしょう。 メンバーの内訳としては総務や人事、情報システム部門に加え、各事業部の担当者など幅広い人選をするのが理想です。これにより、管理上の視点と現場の働きやすさをバランスよく取り入れられます。 2.増床の目的や条件を整理する 次に「なぜオフィスを増床するのか」という目的を明確にし、オフィスに求められる条件を整理します。人員増加や新規事業の立ち上げといった目的から逆算し、何人の増員が見込まれるのか、どのような設備がいくつ必要になるのかといった詳細な要件へと落とし込んでいきましょう。 あらかじめ目的や条件を整理しておくことで、物件選定やレイアウト設計の方向性がぶれにくくなります。 3.区画や物件の候補を確認する 目的や条件を整理できたら、候補となる区画や物件を探します。 まずは同じビル内の空き状況を確認してみるとよいでしょう。当面の空き予定がない場合は、条件に合う別の物件を探すことになります。 候補を洗い出せたら、内見を行い広さや設備状況、周辺環境などを比較します。賃料や工事費用も加味しながら、自社のニーズに合う物件を絞り込みましょう。 4.オーナーや管理会社と交渉・契約する 希望の物件を絞り込めたら、ビルのオーナーや管理会社と条件交渉を行います。賃料や契約期間といった基本的な条件だけではなく、以下のような点も確認しておきましょう。 ● 内装工事の内容や使用する材料、時間帯などに制限があるか● 原状回復工事の範囲はどこまでか● 各工事にかかる費用を貸主・借主のどちらが負担するのか これらは、後から認識の食い違いや追加費用の発生といったトラブルにつながりやすいポイントです。契約前に十分にすり合わせを行うことが大切です。条件に合意できたら、正式に契約を交わします。 5.各種業者を手配する 内装工事や設備の導入に向けて各種業者を手配します。具体的には、以下のような業者が挙げられます。 ● 内装工事業者● 引っ越し業者● 電話やインターネットの通信業者● オフィス家具などの販売・リース会社● 警備会社● 清掃業者 業者選びの際は、過去の実績や提案力、レスポンスの良さ、アフターフォロー体制などを確認しておきましょう。また複数の業者から見積もりを取り、費用とサービス内容を比較するのもおすすめです。 6.運用を開始する 各業者と連携し、内装工事やITインフラの整備、家具の搬入などを完了させたら、いよいよ新オフィスとして運用を開始します。運用開始前には、従業員に対して新オフィスの利用ルールを忘れずに周知しておきましょう。 また運用開始直後には、オフィスの利用ルールが定着していなかったり、部署間の動線が分かりにくかったりするなど、実際に運用してみて初めて課題が見つかることもあります。従業員へのヒアリングを行い、必要に応じて運用ルールやレイアウトを調整していくことも大切です。 まとめ オフィスの増床は、事業拡大や人員増加に対応し、会社の成長を支えるために重要な取り組みの一つです。移転とは異なり、現在のオフィスを維持しながらスペースを拡張するため、コストや業務への影響を抑えやすいことが大きなメリットといえるでしょう。 一方で、賃料などのランニングコストが増加する他、フロアや建物が分かれると従業員間の連携がしにくくなるデメリットもあります。増床後の運用を想定して、計画的に進めることが大切です。 オフィス賃貸の総合窓口では、大阪・東京を中心に多数のオフィス物件を取り扱っています。増床に適した物件探しはもちろん、内装工事やOA機器の手配についてもサポートが可能です。オフィスの増床・移転をご検討中の際には、ぜひお気軽にご相談ください。
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